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「既読にならなかった父のLINE」スケボー堀米雄斗の父親が明かす…父と息子の“令和な親子関係”「ユウトは親が付いてるイメージが嫌なんですよ」 

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雨宮圭吾

雨宮圭吾Keigo Amemiya

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photograph byAsami Enomoto/JMPA

posted2024/08/05 11:05

「既読にならなかった父のLINE」スケボー堀米雄斗の父親が明かす…父と息子の“令和な親子関係”「ユウトは親が付いてるイメージが嫌なんですよ」<Number Web> photograph by Asami Enomoto/JMPA

奇跡的な大逆転劇を見せたスケボー堀米雄斗(25歳)。あの5本目の後、ナイジャ(米国)とハグ

「アドバイスする人間や怒ってくれる人がアメリカにはいない。アメリカでなんか一人孤独になってんだなって。雄斗の周りの人たちに聞いても、チャンピオンだから遠慮してるって。だったら自分が言ってやろうと思いました」

 堀米自身、こう話していた。

「東京が終わって金メダルを取って、自分でもわけがわからないぐらい悩んだ時期もあった。メンタル的にも、体的にもどんどん壊れていって、すごくきつかった」

 そんなときに身近な友人や家族の存在はどれだけ支えになっただろう。

「あ、既読になってますね」

 メダルセレモニーの準備は整いつつあったが、亮太さんはまだ熱っぽくしゃべっていた。

「こっちに来てからは連絡してないんです。僕がちょっとパリの観光に夢中になっちゃってて(笑)。『ベルサイユのばら』が好きでよく観てたんで、オスカルが撃たれた場所とか、そういうところばかり観ちゃってました。パリの街並みがどこも絵になるんでねえ。そっちに夢中でしたね」

 話は若干脱線しつつ、再び息子とのやり取りの話になった。

「今日の朝だけちょっとメッセージを送ったんですよ。それがずっと既読になってなかったんで、僕のアドバイスなんていらないかなって思ったんですけど」

 と言いながら、亮太さんはもう一度スマホを開いて確認した。

「あ、既読になってますね」

 父が送ったメッセージ。それもきっと重圧を乗り越える力になっていたのだ。

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