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「打てない打てないって騒ぐけど」西武・渡辺久信監督代行が吐露…「簡単ではない」GM兼任ゆえのジレンマと、無責任な声へのいら立ち 

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中島大輔

中島大輔Daisuke Nakajima

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photograph byJIJI PRESS

posted2024/08/04 17:01

「打てない打てないって騒ぐけど」西武・渡辺久信監督代行が吐露…「簡単ではない」GM兼任ゆえのジレンマと、無責任な声へのいら立ち<Number Web> photograph by JIJI PRESS

選手、監督、GMとしても常に勝者だった渡辺監督代行はいま、未体験の領域で苦闘する

 西武からスケールの大きな野手が育つ――。
 球界やメディアでは確かにそう言われてきた。現役に限れば、以下の選手が代表格だ。

・中村剛也(本塁打王6回、打点王4回)
・栗山巧(最多安打1回、2021年に通算2000安打達成)
・中島宏之(最高出塁率2回、最多安打1回)※現中日
・秋山翔吾(首位打者1回、最多安打4回)※現広島
・浅村栄斗(本塁打王2回、打点王2回)※現楽天
・森友哉(首位打者1回、最優秀選手1回)※現オリックス
・山川穂高(本塁打王3回、打点王1回、最優秀選手1回)※現ソフトバンク
・源田壮亮(新人王、盗塁王1回)
・外崎修汰(2019年プレミア12代表)

 ドラフト1位は森だけで、ファームで育て上げた選手ばかりだ。

メディアへの包み隠さぬ苦言

 だが、フリーエージェント(FA)での流出が多いこと、そして過去10年のドラフト会議では上位で野手をあまり指名していないことが、今季の低迷につながっているのではと指摘される。

「上位(1、2位)でも獲っていますよ。ベッケン(渡部健人=2020年ドラフト1位)、蛭間(拓哉=2022年ドラフト1位)を含めて。ドラフトだから、ピッチャーのほうが多くなるのは当然なんですよね。野手も獲っているけど、成長スピードがまだ追いついてないっていうか。ここ2年くらい、『野手が打てない』ってみんな騒いでいるけど、そんな時期はどこの球団にもあることだと思いますよ」

 過去10年を振り返ると、西武がドラフト上位で指名した野手は西川愛也(2017年2位)、渡部、蛭間、古川雄大(2022年2位)の4人。もちろん、中位や下位指名から大きく羽ばたく場合もあるが、投手に偏った上位指名になっているのは事実だ。

 じつは、その裏にもメディアや評論家の声があるという。

【次ページ】 開幕前には優勝候補にさえ挙げられたが…

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