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「打てない打てないって騒ぐけど」西武・渡辺久信監督代行が吐露…「簡単ではない」GM兼任ゆえのジレンマと、無責任な声へのいら立ち
posted2024/08/04 17:01
text by
中島大輔Daisuke Nakajima
photograph by
JIJI PRESS
今季途中から11年ぶりに西武を指揮する渡辺久信にとって、以前の監督時代と明確に異なる点がある。GMを兼任していることだ。
「簡単ではないですよね」
監督代行として目の前の試合で勝利を目指しながら、GMとして中期的な強化も行わなければならない。
「現場の試合になったら本当に監督ですよね。ただ試合が終わった後、試合が始まる前、いろんな部分でGMということもあります。トレードの会見もいつも出てますし」
2008年から西武を6年間率いてリーグ優勝&日本一1度、CS出場5度の成績を残して退任した後、2017年からシニアディレクターと編成部長を兼任し、2019年からGMを務めている。
「常に、将来を見据えたチームづくりをしている」
そして今季、就任2年目の松井稼頭央監督が休養となり、交流戦から監督代行も兼務し始めた。自ら現場に立つことで、チーム編成で必要な点が新たに見える部分もあるだろうか。
「今年に限らず、将来を見据えたチームづくりをやっています。現場に入って、いろんな足りない部分がわかるところもあるし。でも、GMでやってきたときもずっとそのことを考えながら、将来を見据えて選手を獲っている」
そう話すと、渡辺GMは筆者を含めてメディアに苦言を呈した。
「(シーズンの)結果がまだはっきり出たわけじゃないっていうか。ドラフトに関しても、うちのスカウトは優秀なんで。しっかりしたスカウティングをしながら、そういう選手をここ数年獲っている。チーム状態がこう(最下位)なので、野手がどうのこうの(育たない)とか、ドラフトが失敗したとか言われているけど、そんなのは全然ないと思います。だって今までうち、『野手の育成ナンバーワン』って言われていたんですよ」