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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
1994年生まれ「アスリート黄金世代」の元新体操日本代表・畠山愛理(29歳)が同世代の活躍に思うこと「一番、すごいなと思う存在は…」
text by
荘司結有Yu Shoji
photograph by本人提供
posted2024/07/24 17:00
現在はアメリカで2人の子育てに奮闘する畠山愛理さん。現役時代、黄金世代である他のアスリートたちの活躍をどう感じていたのだろうか?
――お二人は2019年に結婚を発表されました。当時、畠山さんはスポーツキャスターとして活躍されていましたが、結婚に迷いはありませんでしたか?
畠山 夫と結婚することに迷いはなかったですが、引退して3年でやっと外の世界を見始めた時だったので、今の自分に奥さんが務まるのかと、不安は正直ありました。
――今はスポーツの場からは離れていますが、同世代の選手の活躍は気になるものでしょうか?
畠山 正直、今は子育てで全然余裕がなくて……たまに記事を見て知るくらいですね。
夫・鈴木誠也の頭の中は…?
――メジャーでは同級生同士の誠也選手と大谷翔平選手の関係性がたびたび話題になっています。畠山さんは大谷選手の活躍をどう見ているのでしょうか。
畠山 私はただただ「すごいな」と思いながら見ています。同い年にあそこまですごい選手がいるのは励みになりますよね。夫は「翔平は翔平、自分は自分」というスタンスだと思いますし、いい関係性なんだろうなというのは伝わってきます。
――元アスリートの畠山さんから見て、 誠也選手はどんな選手ですか。
畠山 夫の頭の中って大半が「野球」。デートでも、野球の話をしている時が一番楽しそうでした(笑)。この人、ずっと野球のこと考えてるなぁって。ほんと野球大好きなんだなぁと。それが嫌とかじゃなくて、すごく尊敬したんですよね。私は新体操が嫌いになったわけではないけれど、いつの間にか小さい頃の「純粋な好き」が濁ってしまった感覚があったので……。夫は「プロだな」と思う時と、「少年みたいだなぁ」と思う時、両方ある人ですね。
――純粋な好き、ですか。
畠山 私も元々は頭の中に新体操しかなくて、テスト中も答えが分からなかったら新体操の絵を描いちゃうような子でした(笑)。ただ、色々な経験をしていくうちに、幼い頃の「大好き」という感覚から変わってしまって。
新体操は好きなんですけど、子供の頃の気持ちとは違うんです。私と同じ感覚の人も少なくないんじゃないかな……。それもあって、他の世界を見てみたいと思う時期もありました。でも、夫は小さい頃の「野球が大好き」という気持ちがいまだに消えていないように見えるんです。
――それが畠山さんから見た誠也選手の「強さ」のひとつなのですね。
畠山 暇があれば他の選手のバッティング動画を見たり、気づいたら部屋で素振りを始めたり、いつもそんな感じです。私と同じように色々な経験をしてきて、いいことばかりではなかったはずですが、それでも純粋に野球を好きでいられるのはすごいなと思っています。