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「もし覚悟が決まったら…」今井月23歳が悩んだ“パリ五輪落選からの2週間”…打ち明けた“進路”への思い「最後は自分が決めることなので」 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byTsutomu Kishimoto/PICSPORT

posted2024/07/22 11:03

「もし覚悟が決まったら…」今井月23歳が悩んだ“パリ五輪落選からの2週間”…打ち明けた“進路”への思い「最後は自分が決めることなので」<Number Web> photograph by Tsutomu Kishimoto/PICSPORT

若くして注目を浴び、日本代表としてリオ五輪に出場した競泳の今井月(現在23歳)

現在23歳、今後の選択は…?

 だから、今後についても簡単に答えは出せない。

「パリに行って、オリンピックで抱いた感情をモチベーションにして、ロスに向けて頑張ろうと思っていました。逆にパリに行けなかったら終わろうというぐらいの覚悟でやっていたので。23歳で競技者としてまだ若いですし、自分は怪我もあまりないので身体的にはまだできるなって思います。

 でも23歳だからこそ、社会人として次のステップに行くのもありなのかなと思ったりもしていて。いろいろな人にアドバイスをいただいているんですけど、最後は自分が決めることなので、どっちの選択にしても後悔がないように、ゆっくり決められたらって思っています」

 その上で、こう付け加える。

「水泳ってきついので、軽い気持ちでもう1回やろうとは言えません。練習から命を削っている感覚がありますし、肉体的にも精神的にもやっぱりきつくて、孤独なので。いろいろな人に『1年単位で考えたら?』と言われるんですけど、私はそういうのができないタイプ。やるなら4年間だと思っているので、もし覚悟が決まったらまた泳ぎ始めたいと思います」

 12歳で否応なく大きな脚光を浴びてから約11年。期待への責任を果たそうともがき、消えてもおかしくないところから、時間をかけて復活する過程を描いてきた。注いだエネルギーと努力は計り知れない。今井月は敗れざる者として、次の人生を思い、日々を過ごしている。

《インタビュー第1回、第2回も公開中です》

(撮影=岸本勉/PICSPORT)

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