酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
大谷翔平「48本塁打120打点32盗塁 打率.320 OPS1.033」ペースより“スゴい事実”ドジャース1年目と昨季エンゼルス各種記録を並べると…
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byIcon Sportswire/Getty Images
posted2024/06/28 17:03
ホワイトソックス戦で2試合連続の先頭打者ホームラン。打者として、大谷翔平に不可能なことはもうないのか
1指:大谷翔平78試309打99安24本60点16盗 率.320 OPS1.033
2捕:スミス68試254打67安11本46点0盗 率.264 OPS.801
3一:フリーマン81試297打89安12本48点3盗 率.300 OPS.907
4中:パヘズ61試228打58安8本23点1盗 率.254 OPS.718
5右:ヘイワード35試96打22安4本17点3盗 率.229 OPS.778
6遊:ロハス50試137打38安3本15点3盗 率.277 OPS.753
7二:ラックス62試209打47安2本19点3盗 率.225 OPS.580
8左:バルガス13試32打11安1本6点1盗 率.344 OPS.968
9三:ビジオ9試25打5安0本1点0盗 率.200 OPS.595
さらにこの日はスタメンを外れたが、
左:ヘルナンデス79試303打77安18本54点4盗 率.254 OPS.813
というスラッガーがいる。またIL(負傷者リスト)には、遊撃手のムーキー・ベッツ、三塁手のマックス・マンシーもいる。
遊:ベッツ72試283打86安10本40点9盗 率.304 OPS.892
三:マンシー40試139打31安9本28点0盗 率.223 OPS.798
ドジャースは50勝31敗で、ナ・リーグ西地区の首位を走っている。ベッツ、マンシーら主力選手を欠く中で、大谷が強豪ドジャースの絶対的な中心打者になっていることがわかる。
折り返し点での成績なので――単純に倍にすれば、今季の成績が予想できる。
156試618打198安48本120点32盗 率.320 OPS1.033
もう少し頑張れば、イチロー以来の日本人打者の200本安打も可能だ。2年連続本塁打王、首位打者、さらに30-30、トリプルスリーも達成することになる。打者としてはキャリアハイになる可能性が高い。
23年のエンゼルス打線と大谷はどうだった?
昨年はエンゼルスにいた大谷だが、ちょうど1年前の6月25日、79試合目のエンゼルスの成績は以下のようになっていた。
〈42勝37敗 ア・リーグ西地区3位 主要なラインナップ〉
1左:ウォード72試273打68安9本30点3盗 率.249 OPS.704
2指:大谷翔平77試300打89安25本61点10盗 率.297 OPS1.001
3中:トラウト74試278打71安17本41点1盗 率.255 OPS.850
4二:ドルーリー71試267打73安13本42点0盗 率.273 OPS.815
5一:レンフロー71試276打71安12本37点0盗 率.257 OPS.758
6三:エスコバー42試118打30安4本17点2盗 率.254 OPS.737
7右:モニアック27試210打62安11本37点1盗 率.348 OPS.1099
8捕:ウォーラック36試91打21安6本11点0盗 率.231 OPS.736
9遊:フレッチャー10試24打6安1本0点0盗 率.250 OPS.655
昨年のエンゼルスはまだこの時点では勝ち越していた。同地区1位のレンジャースとは6ゲーム差だったが、ワイルドカード争いでは圏内にいた。そして大谷+トラウトの「トラウタニ」は、何とか機能していた。
さらに投手・大谷はこの日までに6勝3敗、防御率3.13でエースの働きをしていた。
ここから調子を上げてポストシーズンに進出していれば、FA年限を迎えた大谷が残留する可能性もあったのだろうが――以後、エンゼルスは31勝52敗と大きく負け越した。
そして柱と恃むマイク・トラウトは、7月3日を最後に長期の戦線離脱。大谷も44本塁打で本塁打王のタイトルを獲得したものの右ひじ靱帯損傷が発覚し、さらには右脇腹を痛めて9月3日を最後にIL入りしている。
23年と24年の大谷の成績を並べると興味深い
この時点での大谷について、ドジャース1年目と見比べると興味深いことがわかる。あらためて、それぞれの成績を並べてみよう。