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大谷翔平「48本塁打120打点32盗塁 打率.320 OPS1.033」ペースより“スゴい事実”ドジャース1年目と昨季エンゼルス各種記録を並べると… 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2024/06/28 17:03

大谷翔平「48本塁打120打点32盗塁 打率.320 OPS1.033」ペースより“スゴい事実”ドジャース1年目と昨季エンゼルス各種記録を並べると…<Number Web> photograph by Icon Sportswire/Getty Images

ホワイトソックス戦で2試合連続の先頭打者ホームラン。打者として、大谷翔平に不可能なことはもうないのか

 23年:77試300打89安25本61点10盗 率.297 OPS1.001
 24年:78試309打99安24本60点16盗 率.320 OPS1.032

 2023年も2024年も計ったように、同じような成績を残しているのだ。

 なお23年は盗塁こそやや少なく、打率は3割を割っている。ドジャース移籍でそれを伸ばした上で――大谷はリーグが変わっても、変わらずトップクラスの成績を上げているという証拠である。

 エンゼルス打線の現在を見ると、テイラー・ウォード、ブランドン・ドルーリー、ミッキー・モニアックは今季もエンゼルスでプレーしているが、トラウトは5月に左ひざの手術をして戦線離脱。ハンター・レンフローは昨シーズン中にレッズに移籍し、今季はロイヤルズでプレーしている。

 エドゥアルド・エスコバーは今はブルージェイズ傘下、8番のチャド・ウォーラックはエンゼルス傘下のマイナーでプレー。大谷と仲が良かったデービッド・フレッチャーはブレーブス傘下にいるものの、違法賭博に関与した嫌疑がかかっている。

シビアな競争環境で成績を残す大谷の凄まじさ

 MLBでは不振だったチームはすぐに「解体モード」になって、選手が離散する。エンゼルスの選手の異動を見ていると、そのシビアさが実感できる。

 6月25日時点でのエンゼルスは、32勝46敗でア・リーグ西地区4位。今季もそろそろ「解体モード」になりそうだ。このシビアなMLBの競争環境にあって、何の苦労もないように成績を残す大谷には、感嘆せざるを得ない。

 と、記事を書いている目の前で、大谷がまた先頭打者ホームラン――82試合目での25号を放った。毎度のように記す老婆心だが、とにかく怪我、故障なくシーズンを全うしてほしい。

 そうなれば様々な大記録はおのずとついてくるのだから。

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