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「これは一発回答では」パリ五輪の左WGは斉藤光毅で決定? “45分”で別格認定…三戸舜介とのコンビも良好「しゅんちゃんとは良い関係築けてる」
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byAP/AFLO
posted2024/06/18 11:01
“最終テスト”のアメリカ戦で存在感を発揮した斉藤光毅(22歳)。横浜FC時代の2018年に16歳でJデビュー、三浦知良との35歳差2トップで話題を集めた
「しゅんちゃん(三戸)が見えたんでしゅんちゃんに普通に出したんですけど当たったっていうだけです」
笑いながら斉藤は振り返った。
三戸との関係性は今年に入りクラブで築いてきたものであり、それがこのプレーにつながったと言う。
「(三戸が)スパルタに来る前よりは、遥かにやりやすくなってる。逆サイドなので、あまり関わらなかったですけど、しゅんちゃんはこう来たらこうするっていう理解が多少あるので、より良い関係を築けてると思いますし、これからもっともっと築いていきたいなと」
アジア予選に行きたいと直談判も…
昨年後半、怪我に苦しんだ斉藤は10月から今年1月下旬まで試合に出場することができなかった。U-23代表では11月のアルゼンチン戦に出場しているものの、その後の招集はなし。怪我は治ったものの、今度はクラブに必要とされる存在になったことで今年3月の国内合宿も、4月後半からのアジア最終予選も招集されたなかった。
予選に関しては「行きたいとクラブに言ってはみたんですけど」願いは叶わなかったそうだ。ただ、その分オランダリーグでは左ウィングとして存在感を強めた。左からの鋭いドリブルはスパルタの武器の一つになったし、シュート、クロス、時には味方にパスをつけるなど豊かなバリエーションも身につけた。
本来は「フォワードかトップ下的な選手」と言い得点への執着も口にするが、左ウィングで磨ける武器は磨いてきた。