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「実際、ボロボロ。右肩をぶっ壊され…」アントニオ猪木が屈辱の敗北…“シュツットガルトの惨劇”を経て、ローラン・ボックがイノキに感謝した真相
text by
小佐野景浩Kagehiro Osano
photograph by東京スポーツ新聞社
posted2024/05/17 11:04
1978年11月25日のアントニオ猪木vsローラン・ボック
実はこの時、ボックは持病の左足痛を悪化させていてベストコンディションではなかったというが、その後も心臓発作や血管障害に苦しみ、脱税により服役も経験。そのままマット界からフェードアウトしている。
最後に新間氏は熱く語る。
「韓国でパク・ソンナンと戦い、パキスタンでペールワンと戦い、西ドイツでボックと戦った。いつでも、どこでも、誰とでも戦うという姿勢を貫いてきたのが新日本プロレスであり、それを率いていたのがアントニオ猪木ですよ。だから今、アントニオ猪木という人間を一番必要としているのは誰かと言ったら、我々、プロレスを愛する人間全員なんだ。コミッショナーでも何でもいいから、あの人に“俺がプロレス界の礎を創るんだ”という精神を今こそ持ってほしいね!」―― 。
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