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U-23日韓戦敗北でも「準々決勝優先が適切だよ」日本通ブラジル人記者の“カタール戦推奨スタメン”「藤尾翔太に頑張ってもらうしか…」
posted2024/04/25 11:02
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
AFP/JIJI PRESS
4月22日にアルラーヤン(カタール)で行なわれたU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)グループステージ第3戦で、日本は宿敵韓国に0−1で不覚を取った。
3月中旬から約3カ月の予定で日本に滞在しているブラジルのスポーツメディアきっての日本通チアゴ・ボンテンポ記者(38)にテレビ観戦してもらい、率直な感想を聞いた。
大岩監督は日韓戦より準々決勝に重きを置いたのだと
――この試合の先発メンバーをどう思いましたか?
「大岩剛監督は、この試合より次の準々決勝に重きを置いたのだと思う。
グループステージ(GS)最初の中国戦で前半17分にセンターバックの西尾隆矢(セレッソ大阪)が退場処分を受けるというアクシデントがありながら1−0で勝利を収めると、中2日のUAE戦では先発メンバーを7人入れ替え、2−0で勝利を収めた。そして、すでにグループ2位以内を決めていたこの試合では、やはり中2日の試合ということで、またしても先発メンバーを7人入れ替えた。
でも、それは中国戦の先発メンバーに戻したということじゃない。GK野澤大志ブランドン(FC東京)、右サイドバックの半田陸(ガンバ大阪)、MF田中聡(湘南ベルマーレ)を初めてピッチに立たせる一方で、このチームの根幹であるMF松木玖生(FC東京)、MF藤田譲瑠チマ(シント・トロイデン=ベルギー) 、GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ=ポルトガル)、そして2試合続けて先発してチームに貢献したMF山田楓喜(東京ヴェルディ)と左SB関根大輝(柏レイソル)の5人をあえて先発から外した。
第2戦で藤田はプレーしておらず、松木もごく短い時間(16分間)プレーしただけだったのに、後半途中から起用しただけだった」
僕も“日韓戦より準々決勝優先”が適切だと思う
――この試合の結果によって準々決勝の対戦相手が決まる、という状況でした。勝てばこの大会初出場のインドネシアと、負ければ優勝候補の地元カタールと当たる。インドネシアには控え選手主体でも勝てると判断し、この試合でベストメンバーを揃えて勝ってカタールとの対戦を回避する、という選択肢もあったのでは?