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「だってタケ上手いから」バスクの少女が久保建英推し、肩ポンポンされたボールボーイは…“画面に映らない愛されぶり”をカメラマンは見た

posted2024/04/21 17:00

 
「だってタケ上手いから」バスクの少女が久保建英推し、肩ポンポンされたボールボーイは…“画面に映らない愛されぶり”をカメラマンは見た<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

シーズンが佳境を迎える中、久保建英はレアル・ソシエダをどれだけ引き上げることができるか

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中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

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Daisuke Nakashima

 欧州各国リーグが佳境を迎える中、スペイン・バスクの地で久保建英も戦いを続けている。途中出場した一戦で“画面には映らない”タケの素顔やファンからの愛されぶりを現地撮影日本人カメラマン中島大介氏が捉えた。

 レアル・ソシエダの久保建英はラ・リーガ31節アルメリア戦、後半25分からの出場となった。

 代表ウィーク明けとなった前節のアラベス戦、久保は前半終了間際にピッチへ座り込むとそのまま交代を余儀なくされた。

 右ハムストリングの負傷が伝えられ、チーム練習へも参加できない日々が続いた。チームからの、久保のチーム練習復帰の報が出ないまま時間は過ぎていったが、アルメリア戦の2日前の練習に合流することができた。幸いなことに国王杯決勝(6日)が行われた週末にリーガの試合は組まれなかったため、約2週間を回復に充てることができた。

 来季の欧州カップ戦出場権を獲得できるかどうかの瀬戸際のソシエダにとって、今季リーガで1勝しか挙げることができず、最下位のアルメリアからは確実に勝ち点3を手にしなければならない試合だったが——。

TAKEユニの少女…推しの理由は「だって上手いから」

 4月14日、対アルメリア戦撮影のため、バスク州サンセバスチャンを訪れた。

 日差しは暖かく、ソシエダのホームスタジアムであるレアレ・アレーナ周りではマロニエの花が春の訪れを知らせていた。

 キックオフの3時間ほど前、いつもならすでにサポーターで賑わう飲食店は、やや閑散とした様子。「暖かくなったから、みんなビーチの方に行っちゃってるんだよ」と店主がぼやく。

 それでも21時のキックオフに合わせて、徐々にサポーターの数が増えていく。

 その中には、TAKEユニホームのファンの姿も。14番のユニホーム姿で、空のペットボトルでミニサッカーを繰り広げていた少女ファンに話を聞くと、今年からクラブに入りサッカーを始めたという。

 そして初めて買ってもらったユニホームにTAKEを選んだと教えてくれた。

 推している理由を尋ねると、「だって上手いから」と単純明快。

ピッチ投入前、笑顔でボールボーイの肩に触れる姿も

 その久保は残念ながら、冒頭の通りベンチからのスタートとなった。

 試合前のアップでは、技ありのボール回しを見せながら、満面の笑みを見せるようなシーンもあった。

 久保不在のソシエダだったが、多くのチャンスを作り出した。しかしゴールを奪うことができずにいると、前半30分、1本のロングボールから守備ラインの裏を取られ先制点を奪われてしまった。

 しかし直後の32分に久保に代わって右WGとして先発出場のシェラルド・ベッカーがゴールを奪い同点とし、その後もソシエダは好機を得るが、得点できないまま前半を終える。

【次ページ】 オヤルサバル先制弾のち久保投入で流れは良かったが

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