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制御不能男・内藤哲也の“新世代へのホンネ”「辻陽太は頭五つぐらい抜けている」…喧嘩屋モクスリーと大一番も「このベルトはオレのことが好き」
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2024/04/11 17:01
辻陽太を倒し、IWGP世界ヘビー級王座2度目の防衛に成功した内藤哲也。「中5日」でシカゴに乗り込み喧嘩屋ジョン・モクスリーの挑戦を受ける
モクスリーはIWGP奪取を堂々宣言
モクスリーは喧嘩屋だから体を張る。血も流す。だが、メキシコのCMLLのリングを経験すれば、すぐに人間魚雷トペを披露してみせる。両国国技館で繰り出したトペには客席から驚きの声が上がった。
内藤はモクスリーの挑戦を受けて4月12日(日本時間13日)のシカゴ大会『Windy City Riot』のメインイベントでIWGP世界戦に臨む。
「オレは忘れていないよ。2019年のG1 CLIMAX、愛知県体育館で彼に敗れているから。今度は彼のホームで、オレがリベンジしてやるぜ。リング上で放り投げてきたベルトも、8年前と同じようにこうしてオレのもとに近寄ってきたよ。このベルトはオレのことが好きなんだなあ」
内藤は思い出したように言った。
「シカゴで試合したことあるんです。ロス・インゴを日本に持ち帰った頃かな。その時、ついに来たかなと思いましたよ。サイン会にも人がやってきて、内藤哲也もアメリカで名前が知られるようになったか、と。シカゴはそれ以来かな」
過去にWWE世界ヘビー級、AEW世界王座のベルトを巻いたことがあるモクスリーは強敵だ。内藤が初めて経験するIWGP3度目の防衛戦はかなり危険なものになるだろう。
モクスリーはこう宣言した。
「繰り返すが5年前、オレは世界一タフなレスリング団体、新日本に参戦した。その時、多くのヤツらはオレが戯れていると思ったようだが、オレは真剣だ。マジだよ。次に日本に帰ってくる時には、オレがIWGP世界ヘビー級王者になっている」