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新日本プロレスに別れを告げたオカダ・カズチカの行先は?「黒タイツ姿の岡田かずちか19歳」が新日本を支える“レインメーカー”になるまで

posted2024/02/29 17:02

 
新日本プロレスに別れを告げたオカダ・カズチカの行先は?「黒タイツ姿の岡田かずちか19歳」が新日本を支える“レインメーカー”になるまで<Number Web> photograph by Essei Hara

2010年1月、レインメーカー以前の「岡田かずちか」。海外修行を経て、オカダ・カズチカは新日本プロレスのエースへと成長を遂げた

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原悦生

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 1月31日付で新日本プロレスを退団後、フリーエージェントとして新日本に参戦していたオカダ・カズチカだったが、2月24日、札幌の北海きたえーる大会が新日本での「最後」の試合になった。

 この日、オカダは第2試合の10人タッグマッチに出場し、矢野通、YOSHI-HASHI、後藤洋央紀、石井智宏らCHAOSのメンバーと組んでグレート-O-カーンらユナイテッド・エンパイアと対戦。前日に続きカラム・ニューマンをレインメーカーで仕留めた。

移籍先はWWEではなくAEWが有力か

 まだ正式な発表はないが、アメリカに行くことは決まっている。行先はAEWが有力視されている。どうやらオカダはWWEではなく、AEWの条件の方を選択したようだ。

 筆者としては世界最大のプロレス団体WWEでのオカダを見てみたかったが、それは叶わないようだ。何度か戦っているAEWではどうしても新鮮さに欠けるのは否めない。だが、いろいろな条件を考えた上での選択なのだから仕方がないだろう。もちろん日本のプロレスファンの目線としては、オカダとKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)のカードが組まれるとすれば興味深い。

 ともあれ、契約のサインが済めばオカダはAEWに行くことになる。

 1月4日の東京ドームではAEWのブライアン・ダニエルソンと再戦し、翌日にはダニエルソンやジョン・モクスリーとタッグも組んでいる。流れ的には至極自然な印象だ。

19歳の「岡田かずちか」が新日本で初めて戦った日

 中学校を卒業し、2003年、15歳でメキシコに渡った岡田和睦はウルティモ・ドラゴンが主宰していた闘龍門に入った。そして、2004年8月、メキシコシティのアレナ・コリセオでデビューした。こうして16歳のルチャドールが誕生したわけだ。

 2007年8月、19歳の時、新日本プロレスに籍を移した「岡田かずちか」は8月26日、内藤哲也と新日本のリングで初めての試合を戦った。黒いマットで2人とも黒タイツ姿だった。

「これがメジャーのリングかと思い知らされました。相手の気迫が凄いので、ボクも負けてられないなと感じました。1番になるために新日本プロレスに入った。ヘビー級でやっていきたい」(岡田)

【次ページ】 「レインメーカーショック」で新日本の頂点に

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