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「オオタニは被害者だ」“水原騒動”に地元ファンはブーイングどころか…「一緒に応援しようぜ」大谷翔平ドジャース“韓国とLA開幕”観戦記
text by
AkiAki
photograph byKatelyn Mulcahy/Getty Images
posted2024/04/09 17:00
ドジャースタジアム開幕戦で紹介され、入場する大谷翔平。現地ファンや球場の雰囲気はどんなものだったのか
時間が経過するにつれて詳細が明らかになる中で、そんな状況では大谷はスタメンを外れるのでは? 不安を抱えながら球場に向かった。この日もチケットを手配してくれた韓国人の友人と一緒に観戦したのだが……。
「何で今日なの? 韓国が終わって米国に戻ってからでも良かったのに」
という彼女の言葉と残念そうな表情が印象的だった。それと同時に韓国の方々に対して、少し申し訳ない気持ちになった。
金河成と同等以上に大谷ユニを見ただけに
大谷がスタメンを外れることはなかったが、この日初めて姿を現したのはプレーボール直前のスタメン発表時。もしこの事態がなければ韓国のファンの前でフリーバッティングを披露して、看板に何度も当てるなど衝撃の打撃を見せてくれたかもしれない、と考えた。
試合でもライトへの大飛球がスタンドに一歩届かなかった打席を見て、もし大谷が睡眠時間をしっかりと確保できていたら届いてたのでは……など、どこかモヤモヤした中での観戦となってしまった。それでも韓国のファンは金河成と同等、むしろそれ以上に大谷を温かく迎えてくれたし、ユニフォームの数でも大谷が一番多かったように思う。
今回の韓国シリーズが盛り上がっていたことは間違いない。ただそれだけにもっと純粋に野球だけを楽しめる環境であって欲しかった――そんな韓国の開幕シリーズだった。
ドジャースタジアムでの開幕戦、現地の雰囲気は?
そして1週間後、次はドジャースタジアム、ホームでの開幕だ。米国のファンは今回の事態を受けても温かく迎えてくれるのか、ブーイングなどあったらどうしよう? そうなったとしても、全力で声援と拍手を送ろう。そんなことを考えながら、ロサンゼルス行きの便に乗った。
ロサンゼルスでの開幕戦当日、朝はまだ春先ということもあって肌寒い空気だったが、いつものロサンゼルスらしい真っ青な空が広がっていた。開幕戦はデーゲームなので、練習も調整程度だろうと考えながら球場へ向かった。