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「オオタニは被害者だ」“水原騒動”に地元ファンはブーイングどころか…「一緒に応援しようぜ」大谷翔平ドジャース“韓国とLA開幕”観戦記
text by
AkiAki
photograph byKatelyn Mulcahy/Getty Images
posted2024/04/09 17:00
ドジャースタジアム開幕戦で紹介され、入場する大谷翔平。現地ファンや球場の雰囲気はどんなものだったのか
球場に入ると、大谷待ちと思われる日本の報道陣が多数ベンチ前で待機していた。他の選手はアップを始め、山本由伸もブルペン入りする姿も見ることができたが、大谷は練習時間まで姿を現すことはなかった。
試合開始前の入場ではバックスクリーン後方から青のカーペットが敷かれ、両脇に選手の家族や関係者が見守る中、監督・選手が登場する演出だった。デーブ・ロバーツ監督、ムーキー・ベッツに続いて大谷が登場、2番DHコールの中、球場は大歓声に包まれ、少し安堵したことを思い出す。
この際、大谷の表情には笑顔が溢れていたのがとても印象的だった(この場に真美子夫人やデコピンもいてくれたら……とも想像したが)。
「オオタニ、被害者だよね」「一緒に応援しようぜ」
国歌斉唱、セレモニーを経て試合開始。1回裏、ついに大谷の第1打席が回ってくる。実は試合開始前、近くに座る地元ファン数人と話してみた。
「絶対に大歓迎だよ」
「オオタニ自身は賭けもやってないって言ってたし、被害者だよね」
「全く気にしてないよ。一緒に応援しようぜ!」
少なくとも自分が話した限りは、大谷に否定的なファンにはひとりもいなかった。ただ打席となると話は別で多少のブーイングがあるかも……など思いながらその時を待った。
歓迎のスタンディングオベーションと「HOT・AIR」
「2番DH・SHOHEI OHTANI~!」
1番のベッツが四球で出塁後、球場にコールがなされる。それを掻き消すような地響きのような大歓声が球場中を包む。そして一斉にファンが立ち上がった。
スタンディングオベーションだ。