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松坂大輔「満身創痍での第2回WBC」(連載42)

posted2024/04/08 09:00

 
松坂大輔「満身創痍での第2回WBC」(連載42)<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

text by

石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

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Kiichi Matsumoto

肩を故障したもののシーズンでは18勝を挙げた怪物。翌'09年には第2回のWBCに投手陣のリーダーとして挑むことになる。しかし、調子はなかなか上がらない。

 2009年の年明け、第2回のWBCが迫っていた。第1回WBCでMVPを獲得したライオンズの松坂大輔は、直近の2年、レッドソックスで33勝を挙げていた。第1回と同様、日本代表の野手を引っ張ろうと考えていたイチローは、ピッチャーを引っ張るのは松坂しかいないと考えていた。

◆◆◆

 イチローさんの立場は前回と変わっていなかったと思いますが、僕は1回目と2回目では自分の置かれている立場が明確に違うという雰囲気は感じていました。1回目のときはピッチャー陣で唯一のメジャーリーガーだった大塚(晶則)さんがまとめ役の存在になってくれましたが、2回目はピッチャーの中でメジャーリーガーは僕だけです。僕よりも上の人が日本代表から抜けて、今まで上の人にやってもらっていた役割を今度は自分が担っていかなきゃいけないと思っていましたから、そのポジションに自然と僕が入る感じになりました。

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