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「オオタニは被害者だ」“水原騒動”に地元ファンはブーイングどころか…「一緒に応援しようぜ」大谷翔平ドジャース“韓国とLA開幕”観戦記
posted2024/04/09 17:00
text by
AkiAki
photograph by
Katelyn Mulcahy/Getty Images
「デビュー戦」というフレーズは心高まるもの。
大谷翔平のエンゼルスでのMLBデビュー戦、初勝利を現地観戦した。だからこそ今回、10年7億ドル(約1015億円)という北米スポーツ史上最高額の契約を結んだドジャースでのデビューを目に焼きつけるため、韓国での開幕シリーズ2試合、そしてドジャースタジアムのホーム開幕戦から4試合を現地観戦してきた。そこで……。
〈韓国初戦後の水原氏報道による感情の乱高下や韓国、ロサンゼルスの現地の反応〉
〈現地ドジャースショップのグッズの状況や球場内飲食店事情〉
〈ドジャースタジアムとエンゼルスタジアムの違いや行き方・手荷物などの注意点〉
今回経験した3つのテーマを、今後ロサンゼルスで観戦される方のために記しておきたい。
チケット争奪戦の中で韓国の開幕戦を見られたが
初めて韓国の地で開催された、MLB公式戦。会場となった高尺スカイドームは座席数1万6744席という少なさで、大谷のドジャース移籍によるチケット争奪戦の様子がメディアを賑わせたが――韓国在住の友人がチケットを手配してくれたお陰で2試合を現地観戦する幸運に恵まれた。一方で初戦の翌日、大谷が今まで行動を共にしてきた水原一平元通訳の報道が駆け巡る、衝撃の2日間となった。
初戦はパドレス金河成(キム・ハソン)の凱旋試合ということもあり、試合前から球場の熱量も物凄かった。大谷はダルビッシュ有から移籍後初安打を放つなど、接戦の好ゲームとなった。
韓国人女性の友人が残念そうな表情で…
翌日の第2戦こそホームランを、と期待する高揚感に溢れていた――そんな初日だったと記憶している。そんな高揚感から奈落の底に落とされたような気持ちになったのは、2日目の朝7時過ぎのことだった。
えっ、悪い夢? 今日はエイプリルフール?
当初は前述のニュースを上手く理解することができなかった。