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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
大谷翔平“アメリカ現地の人気度”…実態は? 米記者がズバリ「メッシに匹敵…野球界ダントツ」ドジャース移籍で“ここまで変わった”注目度
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byNanae Suzuki
posted2024/03/29 17:02
ドジャース移籍でさらに高まった注目度…大谷翔平のアメリカにおける人気とは
もし彼の成績が目立って落ちるようなことになれば、ドジャースにとっても野球界にとっても辛いことだ。西海岸のファンは東海岸より我慢強いし、その中でもドジャースファンは特に我慢強いので、オオタニがよっぽどひどい状態でなければ地元ファンからブーイングを浴びることはないと思う。ただ、オオタニにかかるプレッシャーは相当きついものになることは事実。少しでも打撃成績が落ちれば、多くの人々がフィールド外のスキャンダルと結びつけて考えるだろう。彼はメジャーでのここまでの6年間、精神的な強さを示してきた。その強さでこの状況を乗り越えパフォーマンスを維持できるかは、非常に注目される点だ」
全試合満席も…スゴい注目度
大谷がドジャースに入団したことによる球団への影響はどうか。今季のドジャースタジアムのチケットの売り上げはこれまでと比較し順調に伸びており、チケット2次市場での価格も高騰していると伝えられている。
「ドジャース入りしてからオオタニの注目度はさらに上がったが、それは彼自身の魅力とドジャース自体の魅力、両方の相乗効果があると思う。彼がメジャーでデビューした当初は、本当に投打の二刀流なんてできるのかという懐疑的な見方が優勢だったが、球界にセンセーションを巻き起こすオールラウンドの選手だということをメジャーで証明してみせた。米国ファンは今、彼が特別な選手だととらえている。オオタニという選手のすごさに加えて7億ドルという巨額契約によって箔もついた。注目度の大きさは計り知れない。
そんな選手がドジャースというトップクラスの人気を誇るチームに移籍したのだから、相乗効果は絶大だ。コロナ禍による短縮シーズンだった2020年を除くと1989年以降達成していないワールドシリーズ制覇を果たすチャンス。収容人員5万6000人を誇るメジャーで最も巨大な球場ドジャースタジアムをシーズン毎試合ほぼ満員にする可能性も高まった。