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ダルビッシュvs大谷翔平“あの初対決”にも影響、松井裕樹も“餌食”に…「ピッチクロック」厳格化で今季どうなる?「昨季は盗塁1000個も急増」 

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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posted2024/03/24 11:06

ダルビッシュvs大谷翔平“あの初対決”にも影響、松井裕樹も“餌食”に…「ピッチクロック」厳格化で今季どうなる?「昨季は盗塁1000個も急増」<Number Web> photograph by Getty Images

ダルビッシュ有と大谷翔平の夢の初対決にもピッチクロックの余波が…。昨季から始まったMLBの「新しい時間感覚」が与える影響とは?

 韓国での開幕戦で救援デビューしたパドレスの松井裕樹は、先頭打者のアウトマンに対し、いきなり「ピッチクロック」違反で「ボール」を宣告された。

「やっちゃったかなと。タイムの意識があの1球だけ飛んじゃいました」

 結果的に2/3回を無失点に封じたものの、楽天時代も比較的に投球間隔が長い傾向だったこともあり、苦笑しながらも今後の課題として言及した。

今永昇太「僕は考えすぎてしまうので…」

 3月2日のオープン戦初登板で、イニング間の投球練習のラストボールを「40秒以内」に終えられず、いきなり「ボール」を宣告されたカブス今永昇太は、「次に気を引き締めて取り組めますし、実戦の中で確認できてよかった」と、プラス材料として捉えた。その一方で、時間制限による新たな効果にも目を向ける。

「新しいチャレンジではあるんですけど、僕はマウンドでいろいろと考えすぎてしまう部分もあるので、時間に迫られた方が、もしかするといい投球ができるかもしれないです」

 オリックス時代から好テンポが身についているドジャース山本由伸の場合、ほとんど意に介していない。2月17日に実戦形式の打撃練習に登板した際、サイン伝達機器「ピッチコム」を初めてテストした際には、「基本的な操作しかきょうはなかったので、これからちょっとずつ練習します」と、淡々と話した。刻々と減っていくデシタル表示に関しても、「いつも通り、そんなに問題ないと思います」と、違和感はないようで、ここまで苦しんでいる様子はない。

昨季は盗塁が1000個も“爆発的増加”

「ピッチクロック」だけでなく、プレートを外す動作を含め計2回に制限された投手のけん制回数(3回目はアウトでなければボーク判定)、ベースの拡大のルール変更により、昨季は盗塁数がメジャー全体で1000個以上増加し、計3503盗塁を記録するなど、明らかに「投手受難」の時代となった。

【次ページ】 ダルビッシュが語る「毎年繰り返される対策」

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