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“年俸16億円”がドーピング疑惑で“月給32万円”…「ヤンチャな金髪サッカー小僧」から怪物になったMFポグバ31歳が味わう因果な現実 

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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photograph byQian Jun/MB Media/Getty Images

posted2024/03/17 11:01

“年俸16億円”がドーピング疑惑で“月給32万円”…「ヤンチャな金髪サッカー小僧」から怪物になったMFポグバ31歳が味わう因果な現実<Number Web> photograph by Qian Jun/MB Media/Getty Images

2023年11月、アブダビでのF1グランプリに姿を現したポール・ポグバ。彼のトップフォームはもう目にすることができないのか

 しかし、戦力層やチーム作りの成熟度からいえば断トツの完成度をもつ優勝候補インテルの独走を食い止めるべく、スクデットレースでの対抗馬として長くくらいついたことは評価できるだろう。

 ポグバの代わりに、ユベンティーノたちの胸を熱くする新星も現れた。まだ18歳のトルコ代表FWケナン・ユルディズだ。

 ウディネーゼとの今季開幕戦でセリエAデビューを果たしたユルディズは、華のある生粋の10番タイプ。ドイツで生まれ育ち、185cmと体格もある。プレースタイルや舌を出すゴールパフォーマンスが英雄デル・ピエロを彷彿とさせ、瞬く間に新たなアイドルになった。

 バイエルンからトランスファーフリーで獲得された入団の経緯も、かつて12年前に捨て値同然でマンチェスター・Uからユーベに拾われたポグバのサクセスストーリーを彷彿とさせる。新旧世代交代の因果を感じずにはいられない。

恩師アッレグリも“ポグバとの別離”を覚悟した発言

 思い起こせば10年前、ユーベに着任し、当時は金髪で生意気盛りだった若き日のポグバを練習中のミニゲームで圧倒し、鼻っ柱を折って謙虚さを教え込んだのは他ならぬ現指揮官アッレグリだった。

 愛弟子がワールドクラスのプレーヤーへ成長したことは師匠冥利に尽きるにちがいない。だが、いかなる名監督であろうと選手自身がピッチに立てなければ、その能力を活かしようがないのだ。

 怜悧な指揮官アッレグリは反ドーピング機構からの処分が発表された後の会見で、すでにポグバとの別離を覚悟したような物言いをした。

「彼の近くにいる一人の人間として、処分を残念に思う。私は素晴らしいサッカー選手である彼を指導する幸運に恵まれた。あんな選手はそうそう見つからない」

年俸16億円のはずが受け取る額は「月給32万円」

 さらに“裏のユーベご意見番”こと元GD(ゼネラル・ディレクター)、ルチャーノ・モッジは、地元ラジオ番組からポグバと古巣について問われこう直言している。

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