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《消えた天才》結婚生活が9カ月で破綻のち「地獄に落ちたPK失敗」世界最強FWになるはずが今は無所属…アレシャンドレ・パト34歳の悲運 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2024/03/01 11:00

《消えた天才》結婚生活が9カ月で破綻のち「地獄に落ちたPK失敗」世界最強FWになるはずが今は無所属…アレシャンドレ・パト34歳の悲運<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

ACミラン時代のアレシャンドレ・パト。若くして煌めいた才能によって、2010年代を代表するストライカーとしての期待値が高まったが……

 現在34歳。本人は「まだ引退するつもりはない。今年こそコンディションを整え、しっかりプレーしたい」と語っている。

 セレソンでは、08年から13年まで25試合に出場して10得点。しかしW杯には一度も出場できなかった。10年大会では若過ぎたし、14年大会ではすでにピークを過ぎていたからだ。「セレソンのエースとしてW杯で優勝を」という期待に応えることはできなかった。

故障、私生活の乱れ、繊細な性格ゆえ…

 才能豊かな選手の宝庫であるブラジルでも「特別な才能の持ち主」と評されながら、度重なる故障、私生活の乱れ、そして繊細な性格ゆえに大成できなかった。

 早熟の天才は、成長が止まるのも非常に早かった。それは、パトより40日だけ遅く生まれたMFガンソも同じだった。

第2回/ガンソ編につづく>

#2に続く
《消えた天才》ネイマール、パトを操る「ブラジルのジダン」だったはずが…MFガンソの輝きを奪った残酷なケガ「でも、それが人生なんだろうね」

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