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松坂大輔「1年目でのWS進出」(連載40)

posted2024/02/29 09:00

 
松坂大輔「1年目でのWS進出」(連載40)<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

text by

石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

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Kiichi Matsumoto

シーズン15勝を挙げた大リーグ1年目、チームはポストシーズン進出を果たす。ディビジョン・シリーズではエンゼルスをスイープ。しかし、次のリーグ制覇をかけた戦いはまさに死闘と呼べるものだった。

 メジャー1年目の松坂大輔はシーズンを通してローテーションを守り、チームトップの32試合に先発、15勝を挙げて200イニング、200奪三振をクリアした。レッドソックスはア・リーグ東地区でヤンキースを振り切っての優勝を勝ち取り、世界一を目指してポストシーズンへ突入する。

◆◆◆

 地区優勝で初めてのシャンパンファイトを経験して、ディビジョン・シリーズでもエンゼルスをスイープして2度目のシャンパンファイト……でも、そのときのことはあまり覚えていないんです。印象に残っているのは、その次、リーグ・チャンピオンシップでインディアンズに勝ったときのシャンパンファイトです。レッドソックスが優勢だと言われる中で始まって、第4戦で1勝3敗と王手を掛けられる苦しい展開。僕も第3戦に先発して4失点、5回を投げ切ることができませんでした。ポストシーズンに入ってからの僕はエンゼルス戦、インディアンズ戦と2試合続けて4回3分の2、15個目のアウトを取れずにマウンドを下りることになってしまいます。

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