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19歳で結婚・遠藤航「家族が第一は普通」リバプール自宅で語った“死ぬほどサッカーを頑張る理由”「代表戦のタオルはタケや薫が多いけど…」
posted2024/02/24 17:01
text by
小野晋太郎Shintaro Ono
photograph by
Reuters/AFLO
街とスタジアムからは、世界中の誰でも耳馴染みのある音楽が鳴り響いてくる。
The BeatlesとOasis。リバプールとマンチェスター。
産業革命によって、世界で初めて電車で繋がれたこの区間が、永く世界のエンタメ界、そしてフットボールをリードしてきた。
その2つの都市をつなぐ道中、某有名メーカー大型車の助手席に僕は座っている。運転手は、遠藤航だ。街の喧騒はさておき、車中のプレイリストからはONE OK ROCKとNovelbright、HYが流れてきた。遠藤の日常に、ルーティンと極端なこだわりはあまりない。ただハマると一気に突き詰める。趣味と言えるのは、読書と語学と、株式投資ぐらい。サッカーと子育てがこの10年の全てだった。
プレミアリーガーの自宅へ
郊外の閑静な高級住宅街に車が泊まる。家族の事を第一に考えて決めた、2階建ての一軒家。
「ようこそ、遠藤家へ。靴は脱いでくださいね」
そう言って通されたのは高級ホテルのロビーを思わせる吹き抜けのワンフロア。長いテーブルとドでかいキッチンがある。抜けた部屋の隅には、申し訳程度の額縁に入った東京五輪のユニフォームやW杯のドイツ戦のユニフォームが、飾られるというよりは、並べられている。
ちなみに2階には3、4部屋のゲストルームを完備(それぞれにトイレとシャワーがついている!)。さらに「他にお金かけることもないから」と、わざわざ作ったプライベートのトレーニングルームを案内してくれた。庭にはサッカーゴールが2つある。これぞ夢のプレミアリーガー。
ただ、ひとつ気になったことがあった。これだけの部屋と広さがあるのに、遠藤家には、主人の部屋がない。