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佐々木麟太郎と“1月に会った”人物が証言…スタンフォード大→メジャー行きの本人が語る“実情”「何時間勉強してた?」「野球と両立できる?」
posted2024/02/22 11:03
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph by
JIJI PRESS
歴代最多の高校通算140本塁打を放った花巻東の大物スラッガー、佐々木麟太郎内野手が、米スタンフォード大学に進学する。1891年創設の同大は、偏差値80以上、全米で最も入学が困難といわれる名門だ。3月中にも渡米する佐々木はどんな大学生活を過ごすことになるのか。学業と野球の両立は可能なのか――。スタンフォード大出身で現在はシカゴ・カブスに所属するメジャーリーガー、ニコ・ホーナーに話を聞いた。〈以下、ホーナー氏の一人語り〉
麟太郎とアメリカで会っていた…
実は私は麟太郎と彼の家族にスタンフォード大で会ったんだ。彼が大学の施設、キャンパスを見るために訪れた1月のこと。そこで私自身の経験、ベースボール、スクール、ソーシャルライフとか、すべてについて麟太郎と話したんだよ。非常に印象的な若者だったし、彼の家族にも会えて嬉しかった。大谷(翔平)のコーチだったという麟太郎の父親にも対面したよ。
スタンフォード大は本当に素晴らしい大学だし、彼の家族は学業に重きを置いているように感じられた。スタンフォード大でなら優れた教育が得られるし、いいチームで野球もできる。彼が私の母校を選択してくれたことにエキサイトしているよ。
超名門で学業と野球「両立できる?」
学業とベースボールの両立はもちろん大きなチャレンジになる。ただ、スタンフォード大のいいところは、それぞれの生徒に(学ぶ内容を)合わせてくれること。たとえばエンジニアリングや数学といった難しい専攻科目もあるけれど、希望すればもう少しリラックスした授業を受けることもできる。自身が何に集中していくかを見定めることが重要だね。スクール側も、1年目の生徒には様々なオプションを提示するなど、柔軟に対応してくれる。彼が何を専攻するつもりかはわからないが、そこには間違いなく様々な選択肢が存在するんだ(編注:スタンフォード大はじめ米大学では入学後に専攻を選ぶ)。