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「だから、点を取らないと!」アジア杯で“不完全燃焼”堂安律と久保建英の品格、浅野拓磨はまたノイアーを…日本代表ゴールラッシュの背景
posted2024/02/19 17:55
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Kiichi Matsumoto
<名言1>
だから、点を取らないと!
(堂安律/NumberWeb 2024年1月29日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/860486
◇解説◇
森保一監督率いる日本代表はカタールで行われたアジアカップで一敗地に塗れ、厳しい見立てが方々で飛んでいる。不完全燃焼に終わった中でこの週末は……それぞれの所属クラブに帰った選手たちがゴールという結果でチームの勝ち点獲得に貢献している。
堂安らしいヒールパス→スプリントでのゴール
フライブルクに所属する堂安律は18日(以下すべて現地時間)、フランクフルトと対戦。かつての日本代表キャプテンである長谷部誠もフランクフルトの3バック中央で先発出場を果たす中で、堂安がその守備網を前半30分にこじ開けた。
右サイドでのボールキープからヒールパスで局面を打開した堂安は、味方のパス展開と並行するようにスプリント。長谷部のマークを振り切ったシャーライのシュートがこぼれたところを、堂安が詰めて1−1に追いつく同点ゴールをゲットした。
堂安と言えば自書のタイトルに『俺しかいない』と銘打ったり、カタールW杯ドイツ戦、スペイン戦の同点弾に象徴されるような“有言実行ぶり”が、世間的に強い印象を残している。ただ試合全体を見ていると、ただゴールだけを狙うエゴイスティックなタイプではないことが分かる。
「律は攻撃のクオリティがあると見られがちですけど、(守備を)絶対にサボらない」
このように評したのは、アジアカップでも日本代表の絶対的DFリーダーであることを見せつけた冨安健洋だ。実際にカタールW杯では「90分あたりのプレッシング回数」で、出場全選手の中で2位をマークするなど、データ的にも、そして仲間や自身の証言からもそのことを証明してきている。
「自分が2度追い、3度追いして、チームに活を入れられるのならいくらでも走りますよ」
こうも話す堂安は、ゴールを決めるために全力を尽くしている。
「重要な試合」で久保は古巣相手に…
<名言2>
まずはチームに帰って。また重要な試合が続くので。
(久保建英/NumberWeb 2024年2月4日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/860545
◇解説◇
「苦しい時間帯にもっともっとできたかなと思いますけど、大会を通してあれがいまの自分の限界かなと思います」
ショッキングな逆転負けを喫したアジア杯準々決勝イラン戦後、このように語ったのが久保だった。