「このアジアカップには、選手も監督も何の懸念も抱いていなかった。だが、マネジメントの組織も、それまでとは違ったものを用いるべきだった。その責任の一端は森保にある。というのも自分たちよりも弱いチームと対戦するとき、そこには必然的にモチベーションの問題が生じるからだ。

　モチベーションの欠如はアグレッシブさの欠如へと繋がる。イランはそこまで弱くはないが、それこそが今日のイラン戦で私が目の当たりにしたことで、プレーにおいて日本に足りないものをたくさん感じた。キャラクターの欠如と統一感の欠如、方向性の欠如……。それらの点で日本は十分なレベルになかった。森保はもっと積極的に、チームに介入すべきだったように思う」

©Kiichi Matsumoto

繰り返すが「日本が負けた試合」。大きな失望だ

――そうかも知れません。

「ベトナムもそうだったが（グループステージ最終のイラク戦では、後半アディショナルタイム12分にPKを決められ2対3で敗戦）、終了間際に点を奪われて敗れるのはショックが大きい。イラン戦の日本は見るべき点は何もなかった。繰り返すがイランが勝ったのではなく日本が負けた試合だった。大きな失望だ」

――メルシー、フィリップ。