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「オオタニが来なければ、チケットが手に入る?」大谷翔平ドジャース開幕戦、チケット即完売も韓国ファンが注視する“セカンドチャンス”
text by
崔碩栄Che Sukyoung
photograph byJIJI PRESS
posted2024/01/30 06:00
3月20日にソウルで行われる、ドジャース・大谷翔平として初の開幕戦。26日午後8時、韓国でチケット争奪戦の第1ラウンドが始まった
チケット購入に失敗した韓国野球ファンが次に殺到したのは「チケット譲渡サイト」、つまり転売を仲介するサイトだった。チケットを予約・販売した会社「クーパンプレイ」では、チケットの受け取りと入場時に予約者の身分証を確認するという方針だ。つまり、原則的に転売によるチケット購入を禁止しているのだが、果たしてそれが可能かどうかは疑問が残る。
もし1万6000人の身分証をいちいち確認すれば、入場にかかる時間が長くなり、大きな混乱が避けられないからだ。過去の韓国のスポーツ試合で入場客の身分証を確認した前例もないため、入場がスムーズに行われるのか懸念の声が大きい。また、1人当たり2枚まで予約が可能なので、予約者の身分証は確認できても、同伴者の身分証まで確認するのは難しく、転売を防ぐことは不可能だという意見も多い。現在もチケット譲渡サイトには売り物として出されているチケットが並んでいる。
転売サイトで25万円チケットが登場
現在、最も安い12万ウォン(約1万3200円、1月29日時点の1ウォン=0.11円のレートで計算、以下同)の外野4階席は20万ウォン(約2万2000円)程度、中間クラスである40万ウォン(約4万4000円)の内野指定席は65万ウォン(約7万1500円)、最も高い70万ウォン(約7万7000円)の1階テーブル席は現在定価の約3倍である200~230万ウォン(約22~25万3000円)で売りに出されている。
最も安い外野4階席はそれほど高い価格とは言えないが、高尺ドーム球場の4階席はグラウンドからの距離が遠く、選手がよく見えないため、もともと人気がない席である。それを考えたら、20万ウォンもやはり高いという意見が多い。