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「オオタニが来なければ、チケットが手に入る?」大谷翔平ドジャース開幕戦、チケット即完売も韓国ファンが注視する“セカンドチャンス”
posted2024/01/30 06:00
text by
崔碩栄Che Sukyoung
photograph by
JIJI PRESS
1月26日午後8時。多くの韓国野球ファンはパソコンの前で画面を注視していた。3月20日にソウルで開かれるMLB開幕戦、ロサンゼルス・ドジャース対サンディエゴ・パドレスのチケット予約が始まる時間だからだ。
韓国で初めて開かれるMLBの試合であり、韓国人初のゴールドグラブ賞を受賞したパドレスの内野手キム・ハソンの凱旋試合、そしてMLBでもスーパースターであるドジャースの大谷翔平、ムッキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、クレイトン・カーショー、パドレスのマニー・マチャド、フェルナンド・タティスJr.などを見ようとする韓国内の関心が高かったため、チケット予約はかなり競争が激しい「争奪戦」が予想された。
チケットは8分で即完売
予想通り、チケットはあっという間に完売し、チケットを手に入れられなかった多くのファンは落胆するしかなかった。1人2枚まで予約が可能だったので、全体の座席が約1万6000席であることを計算すると、チケットを手に入れた幸運な人は約8000人程度と思われる。アクセスが集中することが懸念されたが、開幕第2戦など他の試合は別の予約日に分散させたため、ネットワーク障害などの大きな騒ぎは起きず、予約開始わずか8分で完売となった。
今回のチケット争奪戦は韓国内、韓国人だけを対象とした競争だった。韓国内のIPアドレスでないとアクセスが制限され、海外では予約サイトを見ることすらできなかった。IPを迂回する方法もあるが、韓国内の携帯電話番号で「認証」をしないと会員登録ができないため、海外にいる韓国人、外国人は事実上、チケットを購入する方法がなかった。
日本の野球ファンにとっては残念な状況だっただろう。日本と最も近い隣国で日本のスター選手である大谷翔平と山本由伸の試合を見る機会を最初から遮断されたことになるからだ。
「転売禁止」は可能か?
今回の開幕戦については、チケットが手に入らずに悔しがる韓国の野球ファンはかなり多い。