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「日本代表の中身はスカスカ」森保J酷評の韓国メディア、翌日まさかの泥沼ドローに「優勝できない」と嘆き…“アジアの難しさ”を痛感する2日間 

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キム・ミョンウ

キム・ミョンウKim Myung Wook

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posted2024/01/21 17:00

「日本代表の中身はスカスカ」森保J酷評の韓国メディア、翌日まさかの泥沼ドローに「優勝できない」と嘆き…“アジアの難しさ”を痛感する2日間<Number Web> photograph by Getty Images

キム・ミンジェ(4番)など欧州で活躍するタレントを擁する韓国代表。グループ1位通過を決めたかったが、ヨルダン戦は負けに等しいドロー決着となった

 次に多かったのが日本の弱点に対する指摘だ。中でも目立ったのは初戦のベトナム戦に続き、イラク戦で2失点を喫した守備陣。特にGK鈴木彩艶(21歳)の経験不足についてである。

 最も辛辣だったのはサッカー専門誌「FourFourTwo KOREA」。『一体なぜマンUが狙ったのか?日本のGK、“2ゴール連続失点”で敗戦のきっかけを与える』との見出しで、『GK鈴木のミスが日本を危機に陥れた。前半5分にははじいたボールが中途半端に飛び、FWフセインにヘッドで決められた。前半アディショナルタイムにも左クロスからまたもやフセインにヘディングシュートで決められた。クロスに対する処理、失点以外にも空中でのボール処理は不安で、危険なシーンがなかったわけではない』と伝えている。

 鈴木のキャリアについても『浦和レッズのユースを経て、プロデビューし、現在はベルギーのシント・トロイデンで主力のGKとして活躍している。今夏の移籍市場では、マンチェスター・ユナイテッドが獲得を狙っていたが、それを断り移籍は実現しなかった』と説明。ビッグクラブのマンUが獲得を狙った逸材であることを強調しつつ、今回のアジアカップでのパフォーマンスに対して疑問符をつけている。

久保建英の低調なプレーにも指摘

 しかし、GK一人でサッカーをしているわけではない。全体的な内容でイラクに分があったのは明らかで、日本は噛み合っていなかった印象が強い。同誌は敗因について、久保建英のパフォーマンスについても取り上げ、こう指摘していた。

『久保にとっては最悪の先発出場だった。彼の特徴でもあるドリブルはイラクの守備の前に屈し、シュートシーンは一度も作れなかった。不振の記録はサッカーデータ専門メディア『Sofa score』でも明らかだ。久保は61分の間に、パス成功率65%(17回中11回成功)、クロス成功率22%(9回中2回)、シュート0、ポゼッションロスト(失敗したアクション)21回、ドリブル成功率38%(8回中、3回成功)となっている』

 データだけみれば、久保の低調なプレーも敗因の一つだと見解を示した。

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