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核心にシュートを!BACK NUMBER
《日本1-2イラクの真相》「ドイツ戦のような気持ちを相手が…」強豪撃破時できたはずの「反省不足な屈辱的データ」伏線はベトナム戦にも
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byEtsuo Hara/Getty Images
posted2024/01/21 17:01
アジア杯イラク戦での森保一監督。ここからチームをどう立て直していくか
「(従来のように日本が)『個で勝れないからチームとして戦う』というのではなく、『個で勝りながらも、チームとして戦う』。それができれば日本代表チームは、さらに強くなっていくと思います。そのためにも、ビッグクラブでやっていく選手たちが増えていけば、日本代表はより、強いチームになっていくんじゃないかなと思っています」
もちろん、ベトナム戦前半にデュエルで劣っていたのは、チームとしてトライした守備が機能しなかったことも関係している。ただ、冨安が言うように、組織を語る前に、根幹となるのは個人のプレーの強度だ。
「イラクがドイツ戦のようなモチベーションを」
ドイツ相手には個の力で引けを取らなかった日本が、ベトナムに45分間、イラクには1試合を通して、デュエルで負けた。
一体、何故なのか。
毎熊晟矢はこんな証言を残している。
「あのドイツとの試合も(今回のイラク戦も)僕はベンチから見ていましたけど、あの時の日本のようなモチベーションを、今回はイラクが持って挑んで来たと感じました」
日本の選手たちは、格上であるドイツやスペインと戦うときには、相手の戦い方を徹底的に研究し、どうするべきかを話し合い、最悪のケースまでも想定したうえで試合に挑んだ。心身ともに準備は万全だった。
では、今回のアジアカップではどうだったか――。
<つづきは後編へ>