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「航空写真で見るとつながっているみたい…」山本由伸の“お隣さん”オリックス・頓宮裕真が多くを語らなかった幼馴染への思い「ずっと一緒に…」

posted2024/01/15 17:00

 
「航空写真で見るとつながっているみたい…」山本由伸の“お隣さん”オリックス・頓宮裕真が多くを語らなかった幼馴染への思い「ずっと一緒に…」<Number Web> photograph by KYODO

昨年5月13日のソフトバンク戦で勝利し、お立ち台に上がった“お隣さん”の山本由伸(左)と頓宮

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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KYODO

 今から3シーズン前の2021年の開幕戦で、奇跡の“お隣さんバッテリー”が実現した。

 投手はオリックスの若きエース・山本由伸。捕手は入団3年目(当時)の頓宮裕真。2歳違いの2人は、岡山県備前市の実家が隣で、同じ少年野球チーム「伊部パワフルズ」で育った幼馴染だった。

 山本が「本当に隣です。ピッタリくっついていて、つながってるみたいに見えますよ。Googleマップ見ます?」と言って実家の航空写真を見せてくれたことがあったが、頓宮家と山本家のよく似た屋根がぴたりと寄り添うように並んでいた。

 暇さえあれば頓宮家の前の空き地で野球をして遊んだという。そうして育った2人が、プロの世界で再び出会い、開幕戦でバッテリーを組むなんて−−。

“お隣さん”の原点

「テレビで観ていましたけど、涙が出ましたねえ」

 その年、そう語っていたのは頓宮卓也さんだ。頓宮裕真の叔父で、2人が小学生の頃、伊部パワフルズの監督を務めていた人物だ。

「もう、感激したというか。そんなん信じられないです。(2人揃って)プロ野球に入るのは、まだできる可能性はありますけど、そこから一軍に上がることも大変だし、ましてや開幕戦に揃って出られるとか、バッテリーを組むなんて、考えられないですもんね」

 プロに行くとしたらこんな子だろうな。小学生の頃、周囲にそう思われていたのは頓宮だった。子供の頃から体格がよく、パワーも並外れていた。

【次ページ】 ふと漏らした由伸への思い

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