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ド派手な金髪、ツーブロックにバチバチメイク…“オシャレスプリンター”和田麻希(37歳)が語る現役時代「当時は『大和撫子』が求められたのかな」 

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荘司結有

荘司結有Yu Shoji

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photograph byAFLO

posted2024/01/18 11:03

ド派手な金髪、ツーブロックにバチバチメイク…“オシャレスプリンター”和田麻希(37歳)が語る現役時代「当時は『大和撫子』が求められたのかな」<Number Web> photograph by AFLO

現役時代はド派手な金髪やサイドを刈り上げたツーブロックなど、ビジュアル面でも注目を集めた和田麻希さん

 卒業後はチームミズノアスレティックに加入。チームの理解もあり、そこからメイクやヘアカラーを“自主解禁”していき、自身が思い描く「カッコいいアスリート像」を実現していった。

「目立ちたがり屋なんですよね(笑)。元々シンプルだったり、『普通』が好きじゃないので、他人とは違う自分でいたいと思っていて。見た目も目立って、それに見合った成績を出すというのが目指すところでした」 

 だが、当時は今以上に女性選手が着飾ることをタブー視する風潮が強かっただろう。和田はその空気感をどのように受け止めていたのだろうか。

「多分、それなりにオシャレをしたいという選手は多かったと思うんです。でも、当時は『大和撫子』というか、黒髪でナチュラルメイクの真面目な選手像が求められていたのかなと思います。スポーツを『汚す』といいますか、まだまだオシャレは浸透していないのは感じていましたね」

代表では「髪色を暗く、ピアスもなるべく外す」と…

 和田自身、ベルリン世界選手権の代表に選ばれた際、当時の関係者から「髪の色を暗くして、ピアスもなるべく外すように」と言われたという。

「それこそ海外の選手は髪を編み込んで、ピアスもしてカッコいいなとは思っていました。でも、日本代表として試合に出られるだけでも有り難いことですし、メンバー全員で納得したことなので、『ダメなものは仕方ない』と受け入れました。

 ただ、今の子たちはみんなオシャレも楽しんでいて、髪を染めたりメイクをしたりしているので、ちょっと羨ましいというか……もし今の時代に出ていたらどうだっただろうなとは考えることもありますね(笑)」 

 和田さんは、当時の風潮と柔軟に折り合いをつけながらも「カッコいいアスリートでいたい」との芯を強く持ち、トラックを華やかに駆け抜けてきた。中編では、現役時代の彼女が意識してきた“オシャレのモットー”や、自身のスタイルに対する周囲の反応について聞いた。<つづく>
#2に続く
「競技に支障が出ることはしない」がポリシー…陸上界の“オシャレ番長”だった和田麻希(37歳)が学生選手のメイク禁止に「一理ある」と思うワケ

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