信条である4-3-3に、自ら惚れ込んだ鎌田がきっとアジャストしてくれると考えているにちがいない。

　内向的な青年だと述べた会見の最後に、サッリは「まだ信じている」とも話している。

鎌田が晩秋に語っていた「なかなか難しい時期」

　一方で晩秋、鎌田はこう語っている。

「今シーズンはなかなか難しい時期を過ごしているな、という風には思っている。毎試合毎試合しっかりやるべきことをやっていけたらいいなと思います」

　日本代表落選はさぞ無念だろう。だが今は、自身のサッカー人生のためにも、ラツィオの空色のユニフォームで奮起すべき時だ。

　少なくとも、サッリ親分とラツィアーレたちは信じている。鎌田の2024年の逆襲を。

＜前編から続く＞

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