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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「オオタニ、どこで買える?」ユニ姿の長女がシアトルで大人気、WBC打撃練習でも…「愛され大谷翔平」ナマ観戦記〈MVP発表では犬谷さん〉
text by
AkiAki
photograph byNaoya Sanuki
posted2023/11/17 17:01
WBC決勝、大谷翔平渾身のラストピッチ。ここから伝説の1年は始まった
当時の筆者は仕事が忙しかったこともあって観戦を断念し、レプリカユニフォームの購入だけで心の隙間を埋めていたことを覚えている。
「久しぶりにアメリカに行きたい」
6月下旬だっただろうか、夕食中に急に長女がそう言った。ちょうど大谷がア・リーグ最多の264万6307票を獲得し、指名打者(DH)で3年連続3度目の先発出場が決まったことがニュースになったタイミングだった。
「ん? 行っちゃう?」
シアトル在住で、長くイチローさんを一緒に追い掛けてきた友人に連絡を取ってみると〈オールスター期間中、自宅に泊めてあげる〉と即答が。期限が切れた娘のパスポートの申請、フライトの予約、と弾丸での決行が決まった。
シアトルに到着後、早速PLAY BALL PARKのイベント会場へ。ここでは大谷のパネルやロッカーが展示され、併設のストアではオールスター関連のグッズが多数販売されていた。中でも大谷のユニフォームの販売スペースが一番大きく、WBCの優勝トロフィーも飾られるなど、大谷はここでも中心的な存在だった。
筆者はイチローさんのユニフォーム、娘は今年のオールスター大谷のユニフォームを着ての観戦だった。シアトルでは今でもイチロー人気は絶大で、現地のファンからも「So cool (かっこいいね)」と声を掛けられた。
長女が大谷ユニフォームを着ていたら現地ファンが
さらに大谷のユニフォームを着ている娘にも「Nice jersey! (いいユニフォームだね)」 「Come to Seattle」(シアトルに来て)との声が。このユニフォームはどの球場のストアでも売り切れだったようで、「どこで買える?」とも聞かれ、あらためて大谷の注目度を知ることができた。
その熱量は試合中の「Come to Seattle」(シアトルに来て)の大合唱で爆発。この「Come to XXX」は、後のテキサスなど敵地にも飛び火し、シーズン後にFAとなる大谷の争奪戦がファンの間でも行われることになったのだが――。