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大谷翔平に「俺たちいい打線だな」トラウトしみじみ…エンゼルスの“偉大な兄貴分”から大谷は何を受け取ったのか?「一緒のチームでよかった」

posted2023/11/16 11:03

 
大谷翔平に「俺たちいい打線だな」トラウトしみじみ…エンゼルスの“偉大な兄貴分”から大谷は何を受け取ったのか?「一緒のチームでよかった」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

互いをリスペクトし合い、エンゼルスを引っ張ってきた大谷翔平とマイク・トラウト。二人の言葉で、関係性を紐解く

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斎藤庸裕

斎藤庸裕Nobuhiro Saito

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今シーズンも二刀流で偉大な成績を残したエンゼルスの大谷翔平。日本時間1117日朝のMVP発表を前に、受賞への期待も高まっている。そんな大谷を“兄貴分”として支え続けてきたのが、マイク・トラウトだ。メジャー挑戦1年目から現地で取材を続ける斎藤庸裕氏の著作『大谷翔平語録』(宝島社)より、【マイク・トラウトへの思い」】の章を抜粋して紹介します。《全3回の最終回》

誰の後ろを打つよりもやっぱり全然違うんじゃないかなと思う

◆◆◆

 大谷とトラウトの絆は固い。ともに球界最高の選手と称されながら、ポストシーズンの戦いからは遠ざかっている(トラウトは2014年の1度だけ、大谷はメジャー移籍後、出場経験はない)。2023年3月のWBCにおける両選手のプレーは、シーズン中にも見たことのないような気迫にあふれていた。勝ちたいという意欲がとにかく強い――。エンゼルスの2大スターの共通点だ。

 いまや、「トラウタニ」という名称も定着。互いにナンバーワンの選手と称え合い、常にリスペクトの目を向けながら接してきた。大谷はメジャー1年目、開幕して1カ月後にトラウトから学んでいることについて、こう語った。

「何かというよりは全部が勉強になると思いますし、結果もそうですけど、毎日の取り組み方とかそういうのも含めて。トッププレーヤーと毎日できるというところでは、すごい自分にとってプラスになっていると思うので。勉強しながら毎日、毎日、助けられている部分もありますし、一緒にプレーできていることはすごくうれしい」

「模倣」ではなく「参考」にする

 2018年は2番トラウトの後ろ、3~5番を任されることが多かった。間近で観察し、吸収した1年間。シーズンを終えて、MLBナンバーワンプレーヤーへ変わらぬリスペクトを示した。

「球界のトップのバッターだと思ってますし、数多く後ろでも見させてもらって、それはすごく勉強になったと思いますし、誰の後ろを打つよりもやっぱり全然違うんじゃないかなと思うので、そこは今年一番、いい経験をさせていただいたと思います」

【次ページ】 「本当に一緒のチームでよかったな」

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