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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「オオタニ、どこで買える?」ユニ姿の長女がシアトルで大人気、WBC打撃練習でも…「愛され大谷翔平」ナマ観戦記〈MVP発表では犬谷さん〉
posted2023/11/17 17:01
text by
AkiAki
photograph by
Naoya Sanuki
「大谷か、トラウトか!」
2023年3月のWBCの感動から8カ月――日本時間17日の朝、大谷翔平がア・リーグのMVPを史上初となる2度目の満票で受賞した。MVP発表番組に登場した際は自身が飼っているのだろうか――“犬谷さん”に「お手」や「ハイファイブ」をして戯れる姿は、何ともほっこりするものだった。
今シーズンは終盤戦の約1カ月休養したものの、日本人初のホームラン王を獲得し、出塁率(.412)、長打率(.654)、OPS (1.066)でもリーグトップ。また打率も自身初の3割(.304)を達成した。一方の投手としても2年連続での規定投球回数は達成できなかったものの、2年連続の2桁勝利を達成。投打二刀流として今年も歴史的な1年になった。
筆者は今年もテレビ観戦やメディア報道に加えて、WBCを含めた現地観戦で大谷の歴史的な1年を目の当たりにしたひとりだ。そこで、球場で出会ったファンなど様々な方の大谷愛に触れたので、MVP受賞となったこの機会にまとめてみた。
大谷のフリー打撃にメキシコ人ビックリ
★WBCで「Shohei Ohtani unbelievable」(大谷翔平は信じられない)★
これはWBC準決勝・決勝の地マイアミで現地のファンから思わず漏れた言葉だ。試合前の打撃練習、外野で日本選手のバッティング練習を見ていた。
「次打つのは誰だ?」
スマホを構え出すと、隣でグラブを持つ現地ファンからそう尋ねられた。
「Shohei Ohtani(大谷だよ)」
そう答えた時点では、彼がどこまで大谷のことを知っているのかを察するのは難しかった。ほどなく、大谷が1本、また1本とスタンドに軽々とボールを運んでくる。しかしグラブを構える彼のもとにボールは来ない。
それはなぜかというと……大谷から繰り出される打球は次から次へと、まるでピンポン玉のように我々の遥か上の2階席、そして看板へ飛んで行くから。その光景に、現地ファンは冒頭の言葉を漏らした。
またメキシコ戦、決勝のアメリカ戦後はそれぞれのファンから、握手を求められ、こう声を掛けられた。
「JAPANおめでとう」
「Shoheiはやっぱりすごいな」
自分の応援するチームが負けてもすぐに気持ちを切り替えて祝福できる姿勢に素晴らしさを感じた。さらに必ず大谷の話題も振ってくるところに、国籍を超えて大谷を応援してくれているんだな……と感慨を覚えつつ、また2026年にこの地マイアミで会おうと伝えて別れたのはいい思い出である。
オールスターでシアトル→イチローユニも人気絶大
★生で聞いたオールスターの「Come to Seattle」★
今年のオールスターゲームは、2001年にイチローさんがデビューした年以来のシアトル開催となった。