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「こうやって歩くんじゃ!」16歳の井端弘和は2本の真剣の刃の上に裸足で立って…「侍ジャパン」新監督の意外な素顔と運命を変えたあの名将

posted2023/10/10 17:01

 
「こうやって歩くんじゃ!」16歳の井端弘和は2本の真剣の刃の上に裸足で立って…「侍ジャパン」新監督の意外な素顔と運命を変えたあの名将<Number Web> photograph by JIJI PRESS

10月4日の就任会見では緊張した面持ちで抱負を語った井端監督 

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小西斗真

小西斗真Toma Konishi

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 NPBエンタープライズは10月4日、野球日本代表(侍ジャパン)の新監督に、中日、巨人などで活躍した井端弘和氏が就任することを発表した。2006年の第1回WBCでの王貞治監督以降、侍ジャパン(トップチーム)を率いるのは8人目。ここまでの7人は「監督経験者」が5人、「名球会員」が4人、両方が2人だったが、井端氏はそのどちらでもない初めての監督だ。

 しかし、就任会見に先立って選考理由を説明した井原敦・侍ジャパン強化委員長(NPB事務局長)は、選任にあたって重視した6大要件を明示した。

 【1】国際大会や海外での経験

 【2】求心力

 【3】知名度

 【4】発信力

 【5】アマチュアを含めた日本野球界への理解

 【6】侍ジャパン事業への理解

 人選のプロセスは難航したようだが、最終的には満場一致で選出した。

 とりわけ【6】について、井端氏は熟知し、深く理解している。選手としては若手時代から積極的に代表チームに参加し、侍ジャパンにも北京五輪アジア予選、第3回WBCに出場している。2019年のプレミア12、21年の東京五輪ではコーチを務めており、選手、コーチを経験した生粋の侍監督としては、プレミア12、東京五輪での稲葉篤紀監督に続いて2人目である。

 選手の重圧と勝利での達成感、さらには各球団の負担など、それこそ「侍ジャパン事業への理解」では誰にも負けていないだろう。くわえてU12侍ジャパンの監督を務めており、今後はU15の監督も兼務する。いわば強化委員会としては切り札を抜き、監督就任を要請したともいえるのだ。

【次ページ】 2本の真剣の上を…

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