「歓迎」「ギフトショップ」など。いかに日本人が熱心に凱旋門賞を訪れてきたかがよくわかる。まずは無料の出走表と、有料（5ユーロ）のプログラムをゲットした。

　そして、しっかりと固いバゲット（ハム＆チーズで7ユーロ。日本円にして約1120円）をかじって腹ごしらえをしてから競馬場を一巡りする。ロンシャンは2014年以来だが、全体的に改修されてきれいになっている。

　土壇場でアクシデントなどがあったら困るので、先に馬券を買っておくことにする。どうせスルーセブンシーズの単勝を買うのだ。昨年は通ぶってフランスダービー馬のヴァデニの単勝を購入し、惜しくも2着で痛い思いをしたので、素直に日本馬の応援馬券を買うことにする。無敗のフランスダービー馬、エースインパクトは確かに強いのだろう。でもその単勝を買って、もしスルーセブンシーズが勝ったら目も当てられない。

フランスはクレジットカードで馬券を買える

　馬券の購入は比較的わかりやすい。口頭で購入する有人の窓口、マークシートで購入する機械があるのは日本と同じだが、立っている係員から馬券を買えるのがフランスならでは。端末を保持しており、買いたい馬券を口頭で示してクレジットカードで購入する。

　そうなのだ、フランスの競馬場はクレジットカードで馬券を買えるのだ（日本はネットのJRAダイレクトでカードを使える）。熱くなってティルト（冷静さを欠き、合理的に判断できなくなる状態）に陥ったら、いくらでも購入してしまいそうで怖い。だから日本では解禁されないのだろうが、こちらは自己責任の文化である。

　クレジットカードで、スルーセブンシーズの単勝を100ユーロ購入した。この時点では15倍ほどのオッズだったので（最終的には8.3倍まで上昇した）、的中すれば1500ユーロ！

　旅費の足しにしたいんだから、頼むぜルメール！

＜第2回に続く＞

#2に続く

実は大健闘「ルメール騎乗の日本馬スルーセブンシーズ4着」を目の前で見た「主な勝ち鞍はGIIIだけど…世界を驚かせた！」