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「下着をハサミで切って、真っ裸にさせられ…」女子レスラー初の“オールヌード写真集”も、井上貴子のプロ意識「私にとっては“作品”です」
text by
伊藤雅奈子Kanako Ito
photograph byL)AFLO、R)Takuya Sugiyama
posted2023/09/02 11:01
今年デビュー35周年を迎える女子プロレスラーの井上貴子
「写真集は私にとってエロを超えた“作品”なんです」
――今は、どうですか。
貴子 もう私を撮る人がいないかもしれないけど(笑)、撮られてもなんとも思わないです。逆に、その顔を載せないでよって思っちゃう(笑)。何枚も撮ってんだったらさ、もっといい顔があるでしょって。
――そっちですか(笑)。写真集を出版したことによって、偏愛的なアプローチをしてくる男性ファンは増えましたか。
貴子 いました。SMプレイの本みたいな切り抜きを送ってきて、「これをやりたい」と、そういうアピールをしてくる人がいました。けど、写真集は私にとって作品なんですよ。エロいものであっても、エロを超えた作品。V(ビデオ)をやらなかったのは、写真集という作品性にこだわったから……だったんです。(※デビュープロジェクト以外の完全撮りおろしセミヌード映像作品は、03年発売の「BODY&SOUL」のみ)
〈写真集という武器を手に、女子プロレス界で独自の地位を築いた貴子。しかし朗らかな雰囲気で進むインタビューの中で、突如口にしたのは思いもよらない言葉だった。更年期障害とコロナ鬱でよぎった「自死」――。一体彼女に何があったのか? 「第3回」に続く〉
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