中学・高校時代の眞嶋さんは俳優業と勉学の両立などもあり、少しサッカー観戦から離れる期間があった。しかし少し時間に余裕ができて、〈組長〉こと大槻毅監督時代の浦和を観戦しに埼玉スタジアムを再訪した。すると子供の頃に心を打たれたあの風景に、再び心を打たれた。

「やっぱり、埼玉スタジアムの雰囲気を作り出すサポーターの声量とコレオが圧倒的なんです。一度行ったらまた行きたくなりますし、レアル・マドリーの試合やドイツスーパー杯を現地で見て楽しかったですが、やっぱり浦和レッズが一番熱いなって思っています」

©Kiichi Matsumoto

ACL決勝で西川選手の笑顔に心をバキュンと…

　そんな眞嶋さんはレッズの選手からも認知されているようだ。眞嶋さんがビックリした出来事として挙げたのは、5月に行われたAFCチャンピオンズリーグ（ACL）決勝セカンドレグでのこと。浦和が埼スタでクラブ史上3度目となるアジア王者をつかんだわけだが……眞嶋さんはサポーターながら仕事として間近で栄光の瞬間を見届けていた。

「ACLは仕事でウォーミングアップと表彰式に、ピッチサイドに立たせていただいたのですが、選手の皆さんに〈おつかれさまです、おめでとうございました！〉とお声がけしたんです。するとGKの西川（周作）選手が気づいてくださったんです。私とは面識がないはずなのに……西川選手が〈ああ、リフティングすごいよね！　いつも見てます！〉と言ってくださったんですよ。あの激闘の後、西川選手スマイルでそんなことを言ってくださるとは思わないじゃないですか！　もう、心をバキュンと撃ち抜かれましたね（笑）」

浦和のゴールマウスを守る西川周作。ナイスガイとしても知られる　©Takuya Sugiyama

　なお取材日の前に開催された浦和vsサンフレッチェ広島を観戦した際には「番組でご一緒したことがあるディレクターさんも誘って観戦しました。ディレクターさんは初観戦だったようで、メチャクチャ興奮していましたね（笑）」と語るなど、草の根レベルでJリーグの普及活動をしていると言っても過言ではないだろう。

　加えて22-23シーズンのWEリーグ、リーグカップの二冠を果たした三菱重工浦和レッズレディースの試合も折を見て観戦し、その姿をSNSで発信している。さらに開幕した女子W杯も「なでしこジャパン」のテレビ中継のみならず、全試合中継する「FIFA＋」を駆使してしっかりとチェックするのだという。

眞嶋優さん公式ツイッターより

え、C級ライセンス講習会にも行ったんですか？

　それだけでも十二分な熱量なのだが……なんと、指導者C級ライセンス講習会を自発的に受講したのだという。

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