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「1位もあれば4位もあり得る」4年前より“シビアなW杯”に挑むラグビー日本代表が今、抱えている不安要素とは…「リーチ退場」は財産になる? 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2023/07/25 11:01

「1位もあれば4位もあり得る」4年前より“シビアなW杯”に挑むラグビー日本代表が今、抱えている不安要素とは…「リーチ退場」は財産になる?<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

頼れるリーチマイケル(写真)の一発退場など、予期せぬ展開となったサモア戦。14人での戦いで粘りを見せたが、攻守でミスも目立った

 W杯本番ではノックアウトステージ進出を考えると予選プール3試合目のサモア戦では4年前と同様、ボーナスポイントが欲しい(2019年予選プール3試合目のサモア戦で後半アディショナルタイムでトライを挙げ、これがプール最終戦のスコットランド戦で大きな意味を持った)。

 この3試合、アタックでは精彩を欠いている。特に、相手ターンオーバーからの切り返しで、絶対的なチャンスでハンドリングエラーが生まれる。なぜ? どうして? 夏場でボールが滑りやすいことはあるにせよ、ため息が出る場面が多い。週末の花園でのトンガ戦、8月に入って秩父宮でのフィジー戦で、アタックに光明が見いだされるだろうか。

 基本的に、私はジェイミー・ジョセフとトニー・ブラウンの首脳陣に信頼を置いている。ここまで結果がともなっていないにせよ、選手たちもシリアスながら、前向きに課題解決に取り組んでいる。

 そして今回のサモア戦で明らかになったのは、W杯のプールDにおいて、日本はイングランド、アルゼンチンにも勝って1位もあれば、サモアに敗れて4位もあり得るという現実ではないか。間違いなく、4年前よりもシビアな戦いが待っている。ただし、サモアについては14人で互角に戦ったのだから、9月28日にトゥールーズで行われる本番では十分に勝機はあると見る。

 しかしそうした予測も、ローカルヒーローのレッドカードにすべて覆われてしまった。

 改めて、リーチマイケルの存在の大きさに気づかされたのだった。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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