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「韓国でオオタニが見られるかも?」来季MLB開幕戦を開催、韓国で“大谷翔平ドジャース移籍説”がアツいワケ「ただ、球場が17000席で“争奪戦”になる可能性が…」 

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崔碩栄

崔碩栄Che Sukyoung

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posted2023/07/25 17:00

「韓国でオオタニが見られるかも?」来季MLB開幕戦を開催、韓国で“大谷翔平ドジャース移籍説”がアツいワケ「ただ、球場が17000席で“争奪戦”になる可能性が…」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

大谷翔平の移籍は韓国でも話題に。2024年MLB開幕戦が決まった韓国では、大谷が来れば「嬉しい悲鳴」となりそうだ

国民的スターが在籍していたドジャースの人気も根強い

 一方、相手チームのドジャースも昔から韓国で人気が高いチームだ。韓国人初のメジャーリーガーでありMLB通算124勝を記録した韓国最高の右腕朴賛浩(パク・チャンホ)をはじめ、2019年に韓国人初の防御率タイトルを獲得した柳賢振(リュ・ヒョンジン)など韓国で国民的な人気の選手たちが在籍したチームであるため、韓国内で最も知名度が高いチームであり、韓国人が最も親しみを感じるチームだ。それにクレイトン・カーショー、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンなどMLBでも最もスター選手が多いチームであることを考えれば、韓国の野球ファンには「贅沢な祭り」と言えるかもしれない。

開催候補の球場の「観客席が少ない」問題

 韓国の多くの野球ファンがMLB韓国開催を歓迎しているが、懸念点がないわけではない。最も大きな問題は「開催場所」だ。日本野球を象徴する球場が東京ドームと甲子園球場だとするならば、韓国野球でそれにあたるのが、ソウルオリンピックスタジアムの隣にある蚕室(チャムシル)野球場だ。だが、天気などの変数を避けるために韓国唯一のドーム球場である高尺(コチョク)スカイドームが有力視されている。問題はこのドーム球場の観客席が17000席に過ぎないということだ。

 高尺スカイドームは元々アマチュア野球のための野外球場として計画されたが、途中でプロ野球の球場へと用途が変わり設計がドームに変更された球場だ。最初からプロ野球のための球場ではなかったため、観客動員と収益が考慮されていない球場であり、客席の数が少ない。

チケット争奪戦、“プレミア価格”の予想も

 過去、日本で5回のMLB開幕戦を行った東京ドームの収容人数が46000人であるのに比べ、約3分の1規模のスカイドームで開幕戦を行う場合、収益がそれだけ減る。そのため、すでにファンの間ではチケットが多少高い価格に設定されるのではないかという予想も出ている。

 2019年東京ドームでのMLB開幕戦の場合、チケット価格は4000~40000円だったが、韓国ではそれよりさらに高い価格になる可能性が高い。しかし、韓国での野球人気、そして韓国人メジャーリーガーが含まれたスター軍団の試合ということを考えると、とんでもなく高い価格でなければ難なく完売となるだろう(おそらく東京ドーム開幕戦の2倍の価格でも)。

【次ページ】 大谷ドジャース移籍なら「大当たり」の興行に

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