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藤井聡太17歳「盤上の物語は不変」なぜ“藤井将棋”は心を打つのか…最年少名人で「温故知新」と記した“将棋愛と冒険心”〈21歳に〉 

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posted2023/07/19 11:05

藤井聡太17歳「盤上の物語は不変」なぜ“藤井将棋”は心を打つのか…最年少名人で「温故知新」と記した“将棋愛と冒険心”〈21歳に〉<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

21歳の誕生日を迎えた藤井聡太竜王・名人。将棋の深淵を目指す航海を日々続けている

 年明けに実現した王将戦、羽生善治九段とのスーパースター対決では、羽生の多種多彩な戦型に藤井が真っ向からぶつかる名シリーズとなった。さらに渡辺明九段と相まみえた棋王戦第3局の最終盤では、対局中継で示すAI評価値が「99%-1%」「1%-99%」と一手ごとに激しく揺れ動くほどの大激戦となったのは記憶に新しい。

 さらに振り飛車党としてのプライドをぶつけてきた菅井竜也八段相手の叡王防衛を果たし……さらに手にしたのが「最年少名人・七冠」の座だった。

名人になって記した「温故知新」

 藤井は第5局翌日の会見で色紙に「温故知新」と揮毫したと語った。徳川家康の治世だった江戸時代から400年以上にもわたって継承されてきた「名人」という立場として、どんな“新しい将棋”を人々に披露していくのか。そして残されたタイトルである「王座」獲得、八冠全制覇はなるのか――藤井は20歳最後となる対局、7月18日の棋聖戦第4局で佐々木大地七段相手に勝利し、4連覇を飾った。21歳となっての戦いも刮目したい。

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