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「オオタニは6億ドルの価値がある」 クラブハウスの大谷翔平に大人達が集まり…異例の歓声だけじゃなかった、球宴選手からの“ラブコール”
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byJIJI PRESS
posted2023/07/15 17:03
異例の「Come to Seattle!」コールも起きたオールスター。大谷翔平の移籍について、選手・監督・代理人らが語った話
ア・リーグ監督が明かす「クラブハウスでのロビー活動」
イチローさんの愛弟子、フリオ・ロドリゲスはマリナーズファンのチャントを称えていた。
「彼らの力を集結させれば必ずすごいことができる。ファンが団結してあのようなことをするのはとてもクールだ」
大谷との会話内容を聞かれると笑いながらはぐらかした。
「それは秘密だ。人の人生のあらゆるものを知ることはできない」
ア・リーグの指揮を執ったアストロズのダスティ・ベーカー監督はクラブハウス内で大谷へのロビー活動が盛んにあったことを認めた。
「本当のことを言えば、多くの人が大谷に働きかけていた。彼を欲しがっている愛情の表れだった」
大谷の代理人がオールスターで語った内容とは?
今回の球宴には大谷の代理人を務めるネズ・バレロ氏も訪れていた。彼は「Come to Seattle」の声援について笑顔で切り出した。
「すごかったね。驚いたよ。まるでウエーブのように広がっていったね。これからはどこの球場に行ってもこういうコールが起きるだろうね。Come to OaklandとかCome to Clevelandとか。彼はこのオフにFAになるから」
オークランドやクリーブランドなど現実的に移籍が考えにくい土地を口にするところが代理人らしかったが、後半戦は各遠征地で「Come to」コールは発生するだろう。デトロイト、トロント、アトランタ、ヒューストン、テキサス、ニューヨーク、フィラデルフィア、オークランド、シアトル、タンパ、ミネソタの11都市に加えアナハイムでは「Stay with Angeles」のコールが生まれるかもしれない。
本塁打王だけでなく、アーロン・ジャッジが昨季記録したア・リーグ記録の62本塁打の更新も期待される後半戦。大谷のFA狂騒曲も加速することは間違いない。
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