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大谷翔平“トレード報道”の中で不調エンゼルスを救うHR! 逆境に強い二刀流…栗山監督「本当に二人いると」、谷繁元信「そういう星のもとに」

posted2023/07/16 18:25

 
大谷翔平“トレード報道”の中で不調エンゼルスを救うHR! 逆境に強い二刀流…栗山監督「本当に二人いると」、谷繁元信「そういう星のもとに」<Number Web> photograph by Sipa USA/JIJI PRESS

33号本塁打を放った大谷翔平。連敗に苦しむエンゼルスを救った

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NumberWeb編集部

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エンゼルスを救う一撃を放った大谷翔平。その特別な能力を一流選手や指揮官が「Number」に語った言葉をご紹介します。

<名言1>
大谷という選手は「そういう星の下に生まれたんだな」と納得するしかない。
(谷繁元信/NumberWeb 2023年3月23日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/856896

◇解説◇
 エンゼルスを蘇生させたのは、やはり大谷翔平だった。現地時間7月15日(日本時間16日)に行われたアストロズ戦、2番DHで先発した大谷は9-12で3点を追う9回裏の第5打席でセンター越えの33号本塁打を放った。ここからエンゼルス打線は2点を奪って12-12の同点に追いつくと、延長10回に相手守備のエラーが絡む幸運なサヨナラ勝ちを飾った。

 前日、投手・大谷が先発した試合では記録に残らない守備のミスもあって連敗が「6」に伸び、期限が迫る“トレード報道”もにわかに活気づく中で――大谷の一撃にチームメートが奮い立ったのは間違いない。

 逆境のチームを勇気づけたのは、3月のWBC準決勝でもそうだった。メキシコ相手に1点ビハインドで迎えた9回裏、先頭打者の大谷がセンターに二塁打を放つと、ヘルメットを自ら脱ぎ捨て疾走。セカンドベース上での鼓舞する表情には誰もが心を打たれた。

 さらに翌日の決勝では……1点リードの最終回のマウンドを任され、あのトラウトとの最終決戦である。プロ野球史に残る大捕手で現解説者の谷繁氏も「野球を見ていてこんなに感動したのは、いつ以来だろう」と語るとともに、大谷のスター性を感じ取っていた。

トラウトが「リトルリーグみたい」と語った大谷の活躍

<名言2>
リトルリーグの試合みたいだったね。
(マイク・トラウト/NumberWeb 2021年4月19日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/847804

◇解説◇
「なんてことだ。こいつにできないことはないのか!」

 実況アナウンサーが大谷のアーチを見るごとに叫んでいたのは2年前のこと。大谷はこのシーズン、前半戦だけで33本のホームランをスタンドに叩き込んだ。後半戦こそペースは落ちたものの、ア・リーグ3位となる46本塁打は異例の二刀流プレーヤーとしてMLBの歴史に敢然と刻まれた。

 WBC決勝で名勝負を繰り広げ、エンゼルスで長年“兄貴分”として頼れる存在のトラウトが、そのパワーを称えていたのは、2021年4月4日のことである。

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