「日本ではまだ無名だが、サンディエゴでは有名」バスケ界の超新星17歳ロロ・ルドルフとは何者か？〈母は中学時代にNumber登場〉

　オフコートの性格をそのままコート上で見せる選手もいれば、コート上とオフコートのイメージが正反対という選手もいる。17歳のロロ・ルドルフは後者だ。

　身長は188cmとアメリカでは小柄なほうだが、豪快なダンクも見せ、スピードやジャンプ力を生かしたダイナミックなプレーが魅力的だ。しかし、私生活では意外なほど慎重派だ。たとえば、最近車の免許を取ったのだが、常に安全運転。スピードを出すこともない。母の礼子さんも「彼はオールドソウルの持ち主（年の割に大人びた性格）だから」と言う。

　もっとも、“ロロ・ルドルフ”と言われても、日本では知らない人が大半だろう。FIBA男子U19ワールドカップ（6月24日～ハンガリーで開催）の日本代表メンバーの中に、17歳の若さで入っていた彼の名前を見て「誰？」と思った人も多いのではないだろうか。

U19W杯グループリーグ第2戦（対エジプト）では、スターターに名を連ねたロロ・ルドルフ　©︎nextgenhoops

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生まれた時からずっと“ロロ”

　横須賀生まれで、アメリカ西海岸のカリフォルニア州サンディエゴ育ち。母が日本人で、日本とアメリカのパスポートを持っている。本名はローレンス・ヤスオ・ルドルフ。ただし、本名の“ローレンス”で呼ばれることは滅多になく、生まれてからずっと“ロロ”というニックネームで呼ばれている。

　もともとローレンスという名前をつけることを決めていた母、礼子さんが、出産直後に看護師から手渡された赤ちゃんがニコニコと笑顔なのを見て、思わず「ようこそ、ロロ」と言ったことが由来だという。本人はこのニックネームがとても気に入っていて、ふだんから登録名にもしているほどだ。

「“ロロ”はクールなニックネームだからね。独特だし、スーパースターの名前みたいだ」と満足そうだ。

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