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「カリーも八村塁も、ジャックもです」高1で194cm、日本代表招集に高校バスケ優勝+ベスト5…“ゴリ押ししない怪物”白谷柱誠ジャックとは何者か
posted2026/01/07 11:03
ウインターカップ連覇を果たした福岡大大濠で、高1ながら異彩を放った白谷柱誠ジャック。バスケ界の大器はどう成長曲線を描くか
text by

青木美帆Miho Awokie
photograph by
Naoki Nishimura/AFLO SPORT
高校バスケットボールの冬の風物詩『ウインターカップ2025』男子で大会連覇を飾った福岡大学附属大濠は、嫌味なほど強かった。
スタメンと控え2~3人に出場時間が偏りがちなU18年代で、ベンチ入り選手15人中11人をローテーションできる層の厚さ。200cm超の選手がいなくても留学生センターを封じられるディフェンス力。どこからでも、誰でも点が取れるオフェンス。
決勝の東山戦(91-71)のシュート成功率は、3ポイントが38.9%、2ポイントが56.4%、フリースローが91.7%と、プロでも簡単に実現できない数字だった。
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「選手たちには東京に入る前に『優勝すると決めている』と話しました。『優勝したい』でも『優勝しよう』でもなく『優勝する』という決意と覚悟のもと、すべてを逆算して今大会に臨みました」
優勝記者会見で福大大濠コーチの片峯聡太はこのように話した。
思ったほど目立たなかった“怪物1年生”
このカテゴリーではなかなかお目にかかれない総合力を誇るチームの一員であるがゆえに、今大会屈指の“16歳の怪物”は思ったよりも目立たなかった。
白谷柱誠ジャック。世間的にはウインターカップで初めて彼を知った人が多いかもしれないが、バスケ界では早くから熱い視線を浴びる存在だった。中学3年時にU18日本代表に飛び級選出され、高校に入学した2025年度はU16、U24の2つのカテゴリーの日本代表でプレーし、6月にはA代表の育成合宿にも招集された身長194cmのフォワードだ。
今大会は6試合全試合に先発出場し、平均25.65分出場、17.5得点、11.6リバウンド、1.6ブロックという堂々たる個人成績を挙げた、1年生にして大会ベスト5にも輝いた。
決勝を迎えるにあたって緊張はなかった。なかったどころか、「準々決勝、準決勝よりももっと肩の力が抜けていた」と白谷は言う。
「会場の雰囲気に慣れたというのもあるし、最後(決勝)は思い切ってやろうと決めていたので、すごく気が軽かったです」
これまでにいくつもの国際大会を経験し、夏には八村が主催した「BLACK SAMURAI 2025 THE CAMP」で、1万2000人の観客の前でプレーした。ウインターカップ決勝は日本バスケ界屈指の規模と華やかさを誇る大会なのだが、それに比類する大舞台を知る白谷にとってはとるに足らないものだったようだ。
コーチいわく「カリーや八村もそうですよね」
以前、片峯は白谷について「常に余力を持ちながらバスケットができるのがいいところ」と話し、NBAプレーヤーを引き合いに出してこう続けた。

