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「あなたが選ぶ“最高のダービー馬”は?」6~10位結果発表…「武豊はダービーを勝てない」ジンクスを破った“あの馬”は何位?《600人アンケート》
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byJIJI PRESS
posted2023/06/26 17:29
平成以降のダービー馬35頭を対象とした「あなたが選ぶ“最高のダービー馬”」アンケート。ベスト10にランクインしたのは?
6位 スペシャルウィーク(1998年) 27票
史上最多のダービー6勝という記録を持つ武豊騎手に「ダービージョッキー」の称号をもたらしたスペシャルウィークが、27票を獲得して6位にランクインしました。いまとなっては信じられない話ですが、ダンスインザダークでの惜敗(1996年)などもあり、当時は一部で「武豊はダービーを勝てない」とささやかれていたことを覚えているファンも少なくないはず。しかしスペシャルウィークはそんなジンクスなど初めから存在しなかったかのように、後続に5馬身もの差をつけてゴール板を駆け抜けました。
生後すぐに母キャンペンガールを亡くし、サラブレッドではない乳母馬(重種馬)の乳を飲んで育った、という逸話を持つスペシャルウィーク。同世代にセイウンスカイ、キングヘイロー、エルコンドルパサー、そしてグラスワンダーと強力なライバルがひしめくなかで「王道路線」を突き進み、GIで計4勝をあげた実績も高く評価されています。
「武豊騎手をダービージョッキーにしてくれた馬。最後の直線で抜け出した時の末脚は鳥肌もの。他馬を一瞬にして置き去りにしたあの場面は忘れられません。古馬になってからの活躍も素晴らしかったですが、やはりダービーの印象が強いです」(38歳・男性)
「武豊の大ファンで、スペシャルウィークがダービーを勝った時は競馬を見て泣きました。あの感動は今でも忘れていません。最高でした」(60歳・女性)
「武豊初のダービー馬。彼がムチを取り落とすほどの力の入り方、喜び方は後にも先にもなかったのでは。そして、古馬になって強いライバル相手に中長距離GIを皆勤、全て連対してみせた強さとタフさと勇気に1票」(44歳・男性)
「最高の世代という意味でも、この年以外は考えられない。ドラマ性、実績の両面からスペシャルウィークこそ最高のダービー馬だと思います」(39歳・男性)
注目したいのは、6位から10位にかけて武豊騎手の“お手馬”が3頭ランクインしていること。長年“競馬界の顔”として君臨する天才ジョッキーの勝負強さ、そして人気の高さをあらためて証明する結果となりました。記事後編では、本アンケートのトップ5を発表します。もっとも多くのファンに支持された「最高のダービー馬」は、いったいどの馬だったのでしょうか。
<あなたが選ぶ「平成以降、最高のダービー馬」1~5位結果発表に続く>
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。