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「昔はアイドルのコラボTが人気だったが」石川祐希、西田有志、髙橋藍…男子バレー“背番号Tシャツ”売り上げも絶好調? 実は即完な“あの選手”
posted2023/06/22 17:00
text by
田中夕子Yuko Tanaka
photograph by
AFLO SPORT
男子バレーが熱い。
何を今さら、と言われるだろうか。もしくは、内輪だけでしょ、かもしれない。
いやいや、どちらであっても構わない。それでも繰り返そう。今、男子バレーが熱いんです。
まず結果を見ても、現在開催中のネーションズリーグで開幕から負けなしの6連勝。それだけでも「強くなった」のは確かで、盛り上がるのも納得だ。だが余熱の気配は、29年ぶりにベスト8進出を果たした2021年の東京五輪から感じていた。その約1カ月後に千葉で開催されたアジア選手権も、感染対策で観客の人数制限があったにもかかわらず会場には多くの観客が詰めかけ、イランに次ぐ準優勝で世界選手権の出場権を獲得した。
もともと競技の特性として女性人気が高く、現在の観客比率も圧倒的に女性が多数を占める。だが“魅せるバレーボール”の面白さが相まって、最近では新しいファン層を見かけることが多くなった。何かゾワゾワと盛り上がりを感じ続けてきた中、決定的な熱を感じられたのが愛知県・日本ガイシホール(6/6〜11)で開催されたネーションズリーグだった。
テーマパーク級の行列が…!
初戦の試合開始は平日19時40分。あいにくの雨模様だったが、6394名の観客が詰めかけた。グッズ売り場には、まるでテーマパークのアトラクションさながらの行列ができ、何重にも折り返す。求める先には、選手の背番号と名前が入った応援Tシャツやタオルがずらりと並ぶ。
ネーションズリーグ2日目までは2試合のみの開催だったが、それ以外は一日に3試合を開催。日本はいずれも最後の試合だが、お目当ての品をゲットするには第1試合の開場前から1時間、いや2時間近く並ばなければならない。
特に人気だったのは、日本代表のユニフォームカラーでもある赤い応援Tシャツ。目当ての選手名や背番号が入ったもので、人気選手のTシャツだとすぐに完売してしまうことも珍しくなかった。