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「昔はアイドルのコラボTが人気だったが」石川祐希、西田有志、髙橋藍…男子バレー“背番号Tシャツ”売り上げも絶好調? 実は即完な“あの選手”  

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田中夕子

田中夕子Yuko Tanaka

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posted2023/06/22 17:00

「昔はアイドルのコラボTが人気だったが」石川祐希、西田有志、髙橋藍…男子バレー“背番号Tシャツ”売り上げも絶好調? 実は即完な“あの選手” <Number Web> photograph by AFLO SPORT

ネーションズリーグで無傷の6連勝中の日本代表(写真は髙橋、石川、西田)。名古屋ラウンドでは観客を魅了する“世界レベル”のバレーボールを展開した

 実は昨年、大阪で開催されたネーションズリーグでも完売の事態に陥っていた。主催者や販売側の準備不足があったが、今年度はその経験を糧に販売数を大幅に増加。応援Tシャツの制作を担ったアシックスの関係者によれば「会場販売数は昨年の230%増」としたことで、ファンのニーズに応えた形になった。

 さらに、今年は明らかな変化も感じたと前述の担当者は語る。

「会場のあちらこちらで赤のTシャツが目立っていました。それだけでもありがたいことですが、最寄駅や近隣の名古屋駅からTシャツを着用して会場に来るファンの数が多かった。こんな流れをつくりたいと促したことが、自然にできつつあるのを実感しました」

 コロナ禍前も応援Tシャツは販売されていたが、どちらかと言えば大会の応援サポートを務める人気アイドルとのコラボTシャツが多数を占めていた。もちろん選手の名前入りのTシャツを購入するファンも多くいたが、今ほど「着て」いたわけではなく、膝にかけたり手に持ったり、応援アイテムの1つという印象が強かった。

プロ化、SNS強化でフォロワー爆増

 レプリカユニフォームや応援Tシャツを着て、共に戦う姿勢は野球やサッカーならば当たり前だが、そんな光景がバレーボール界に根づいた背景には、選手たちがSNSやYouTubeを通してバレーボールの競技価値を発信してきたことにも大きく起因している。

 主将・石川祐希やオポジット西田有志、セッター関田誠大、ミドルブロッカー小野寺太志など、現在の日本代表には“プロアスリート”として活動する選手も増えた。日本のVリーグチームに所属する選手はチームの母体となる企業がスポンサーとなるが、プロとなれば自らスポンサーやファン、サポーターを増やすことが求められ、活動の幅が広がる。

 実際に髙橋藍はInstagramで約125万人のフォロワーを抱え、ネーションズリーグのメンバーから外れたセッター永露元稀もTikTokで約210万人にフォローされている。影響力を持つ選手が、試合の報告や練習風景、専門的な技術を新鮮な切り口で伝えてきたことで、バレーボールを身近に感じられる機会も増えてきたのだろう。

 興味深いのは、今回販売された応援Tシャツの売り上げにも、その傾向が顕著に反映されたことだ。

【次ページ】 即完だった「背番号13」

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